おのにち

おのにちはいつかみたにっち

AIとBI

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自分が住む町の、今後40年間の人口推計を教わった。

今は1万5千人ほどが暮らす町が20年後には1万人に、40年後には6000人程度に減少すると予測されているらしい。

40年後には85歳になる私、100まで生きる気満々なのでもしかしたら人口6000人の、更に少子高齢化も進むので半数以上が高齢者の町を体験できるのかも知れない。

 

さて、人口減少ガ―、少子高齢化ガーと将来を悲観するのは簡単ではあるが思考が停滞している。

多少の数値の変動こそあれ、人口減少・少子高齢化は日本のみならず、世界に待ち受ける確実な未来な訳である。

 

どうせならそんな未来でも期待したい、楽しみたい。

 

まずは人口減少について考えて行こう。

現在でも人手不足は問題だが、将来的には更なる不足が待ち受けているのではないかと思う。

特に外国人を安価で働かせる、技能実習的な制度は今後廃れていくと思う。

40年後には現在後進国と呼ばれる国々が日本のGDPに追いつく、追い越す可能性が高い。

自国より賃金の安い国に出稼ぎに来る物好きは滅多にいない。

オーストラリア?ワーキングホリデー?あーあーあー聞こえない!

人間がいないのなら機械をこき使えばいいじゃない。

  

明日、機械がヒトになる ルポ最新科学 (講談社現代新書)

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そんな訳で時代はAI全盛期。

自動運転、更には人工知能の進化により洗濯や掃除、高齢者の介護ロボットの登場も数年後かも。

外食産業のオペレーション業務も機械化が進んでいますし、野村総合研究所いわく、今後の15年で既存の仕事の49%が不要になるらしいっす。

 

私が生きている間に電気羊な未来が訪れるかも知れないと思うと結構ワクワクです!
セルフレジとか、機械化の話が出ると必ず人の温かみとか人情論が出てくるんですけど、正直私はオムツを代えてもらうなら人間よりも機械が良い派です…

 仕事とはいえ、ボケた自分の話に延々付き合わせるとかシモの世話までしてもらうとか、申し訳ないにも程がある。 介護も外食産業も、労働に見合った賃金を支払えない業種はいずれ機械化してゆく、それによりサービスの質が落ちるのは仕方のない事だと思います。

 

介護業界なんかは特に、働く人の『善意』に依存しすぎだよね。

人口が減少して行くのだから、良き人ばかりが消耗してゆく『お気持ちサービス』もだんだん減らして行かないと。

今の私たちってちょっと『お客様』すぎる、受け身すぎるんじゃないでしょうか?

 

…話が脱線しました。

人口が減少してゆく、働き手が不足する。
そこを埋め合わせてくれるのがAI技術の進化である、という話でした。

 

しかし既存の仕事の49%が不要になってしまうと、今後は逆に働く場所が無くなる人も増えていくことでしょう。AI化はまずは単純作業、そして人と接する機会の少ない業種から進んで行っています。

今後の人類に求められるのはより高度で専門的な技術であったり、コミュニケーション能力が必須であったり、つまり機械には出来ないお仕事である、と思うのですが…ここで深刻なエラーが発生します。

では人と接するのが苦手だったり、特殊な技能のない人間はどうしたらよいのでしょう?

 

AI技術の進化と共に、取り沙汰されるようになった未来の働き方問題。

一部の職種から上手く鞍替え出来ない人間は、みんな失業するかも知れない。
ではどうするか?

そこでAIと共に、最近話題になっているBI(ベーシックインカム)の登場なのでは…と思うのです。

 

AI時代の新・ベーシックインカム論 (光文社新書)

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BIとは、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策のことです。

構想の出現は18世紀末だと言われていますが、それから定期的に、同じような構想が話題になります。

もちろんAIが語られるようになった最近も!

私自身、数年前にベーシックインカムに関する記事を書いています。
今読み返すとかなり雑だし粗もあるので貼るのは辞めておきます、うう…

しかしその時の私はBI導入反対派でした。

ベーシックインカム - Wikipedia

 

wikiでざっくりでも読んでもらえば分かると思うんですが、BIって『みんな一律のお金が貰える!新しい働き方が模索できる!』という良い一面だけじゃなくて、その他の社会保障制度が簡素化されるのではないか、というような不安も問題視されているんですね。

豊かな財源のある国なら従来通りの社会保障+BIが可能かも知れないけど、日本はそうじゃない。


けれども、BI導入により社会保障制度、公共事業を縮小することが出来れば、政府・行政の規模や介入を可能な限り縮小する「小さな政府化」は実現可能な訳で。

 

そこで冒頭の、人口推計の話に戻ります。

1万5千人が20年後には1万人に、40年後には6000人に…

小さな政府化、必須なんじゃね⁉

 

人口が減少していく時代、特に地方では公共サービスもインフラも規模を縮小せざるを得ません。
だったら思い切ってBIを導入(導入も、赤字財政の地方から先に進めていけば首都圏の人口緩和に繋がるのでは?)。

BIの導入によって時間に余裕のある人が増えるので縮小した公共サービスは全員が公務員のような気持ちで、自分たちで運営していけば何とかなるのでは…と思ったのですが…

『全員が公務員』のあたりでむかしむかしの社会の教科書が頭をよぎるっ!

これってなんてソビエト連邦?もしかしてストロングゼロは日本のウオッカ?

えっと明るく楽しい未来を想像するはずだったんですが…

まぁいっか、ボルシチ美味しいし(雑)!

それではまたっ。

 

成城石井 ボルシチ 200g

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 しかし無意識に成城石井のボルシチを選んでしまう程度の脆弱性で大丈夫だろうか…