おのにち

おのにちはいつかみたにっち

夏だからホラー観た

暑すぎて脳みそが溶けそうなおのにちです。たぶんちょっと溶けてる!ヤル気出ねー!夏は働きたくねー!

そんな訳で今日はとても頭の悪いタイトルです、そのまんまです。

Amazonプライムでホラー観たよ!

ホラー耐性がそんなに無いのであまり怖くないヤツを。『きさらぎ駅』!

2ちゃん発祥の都市伝説を映画化、みたいな感じでした。

そこまで怖くない(ホラー耐性には個人差があります)けど余韻が残る話で、物語のその後を想像したくなり、そこらへんがとても良かった、好きかも。

主人公は民俗学を履修している女子大生で、論文のために実際に神隠しにあった人の話を聞きに行き、その話の通りに再現してみる…というストーリー。

きさらぎ駅、という異世界に行った女子大生が既に経験者の話を聞いて履修済みだから異世界二周目的なノリで展開がゲームっぽくなり、面白かった。

本人にとっては二周目の最適ショートカットルートなんだけど、知らない人から見たらいきなり親切な他人を石で殴りつけるようなヤバい人なんすよ、女子大生w

夏だし、私もそういう事したいな、と思いました…(思わない思わない脳が溶けている!)

そんな感じで、皆さんも怖い映画でも観て今年の猛暑を乗り切りましょう…

 

 



 

物語は終わらない(物理的に

昔からずっと本が好きだ。

しかし最近は読む時間を工面するのが難しくなり、もっぱら『聴いて』ばかりいる。

今の所、Amazonのaudible(オーディブル)の品揃えが良くて気に入っている。

最近人気の雨穴さんの 「変な家」 「変な絵」、ミステリー賞の「箱舟」、 それから人気SF「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 に ミステリ「カササギ殺人事件」 まで聴けてしまう。「三体0」 だってある。

なかなか豪華だ。

おかげで子どもの送迎で車を出すのが苦にならなくなった。運転中、ラジオ代わりの物語。なかなか贅沢な時間である。


自分が子どもの頃、「お母さんは無趣味だ」 と思い込んでいた。

自分があの頃の親と同じ年頃になってやっと分かる。

ぜぇんぜん、そんな訳がない!


大人になった今だって週末は絵画や映画を見に行きたいし、本だって読みたい。友達と遊びたい、飲みに行きたい、新スポットだって大好きだ。

 

でもなぁ、お母さんには責任が伴うんすよ…

掃除洗濯してご飯作って仕事して、たまの休みは試合の応援やら塾の送迎やら。一日がほんと、あっという間 。


それでも昭和の時代の母たちよりは、現代の私のほうが恵まれてるのだと思う。

インターネットは本当に素晴らしい。
スマホ一つで、本が読める、さらに聴ける。
友達とだって簡単にビデオ通話可能だし、勉強だって在宅で出来る。

洗濯物を干しながら、皿を洗いながら。
お母さんは友達と話し、本を聴き、ドラマを見ることが出来る。

なんでも見れる、聴けるおかげで中途半端なコンテンツが山積みになったりするけれども。

そんなわけで、積読の本からは目を逸らしながら、私は今日も新しい物語に手を出していくのである…

 

 

夢より涅槃が近いころ

Twitterで、とても可愛らしいピアスを見つけた。

どうやら中華製のものらしく、ピンクの蓮の花の下に翡翠色の水の雫がぶら下がっている。

ピンクと緑の色合いが爽やかで、蓮の花の時期につけたら粋だろうなと思えた。

 

だがしかしまて、と私の中の客観性が邪魔をする。ピアスはキッチュな上に大ぶりな作り。

年甲斐もなく…という脳内ツッコミが入ってくる。

しかも商品名が『涅槃』。

若い子なら、なんちゃってチャイナ風で様になる気もする。

けれども私は青春よりも涅槃が近いお年頃。

リアル浄土感が出てしまう気がした。

これから法事です、みたいな。

やばすぎる。

成仏感をファッションで醸し出してどうするよ。

 

そっ、と私はTwitterを閉じた。

 

そういえば若かりし頃好きだったチャイナ雑貨、最近とんと買ってない。

 

ポーチとか、人の目につきづらいところはまだ良い。アクセは…なんだか気恥ずかしくなって来てしまって。

 

幾つになっても自分が好きな物を身につけるのが、本当は一番良いのだと思う。

 

でも自意識が邪魔をする。

客観的に、似合わなくなってきた気もするし。

結局、年齢や場に相応しくないと思えて落ち着かない事が一番の理由なのだと思う。

それにしても、涅槃感がリアルすぎる、という理由でアクセが選べなくなる年が来るとは思いませんでした…。

いっそのこと、自分の葬式が近い年になれば相応しくなるんでしょうか?

それもなんか違う気もするのですががが…?

今日は以上です。

 

 

 

夕木春央『方舟』めちゃくちゃ面白かった!

前回紹介したAmazonのAudible、まだまだハマってます。色々聴いてます。

そんな中でこれはオチがすごいぞ、余韻がヤバいぞ!と思ったのが週刊文春ミステリー第一位、夕木春央さんの『方舟』。

地下建築の中に閉じ込められた十人、という古典的な密室モノなんだけど、建物の特殊性をめちゃくちゃ活かしてて上手かった、さすがだった。

読んだ後はもっと早く逃げたなら…とか色々考えちゃったんですが、なんと講談社公式の読了後に読む特設ネタバレサイト(⁉︎)があり、有栖川有栖さんの豪華解説がついていて『なるほどな…』と納得しました。

 

いや、やっぱり倫理観がぶっ壊れてる気がするんですけどね!?なるほどな、で良いのかこの話!?

でもミステリーとしてはめちゃくちゃ良い出来、文句なしに面白かったと思います。

下手に語るとネタバレしそうで紹介がとても難しいんですがあらすじを簡単に。

 

地震が起きて山奥の地下建築に閉じ込められた十人。脱出方法を模索する中で殺人事件が起き、残された九人は犯人を犠牲にして地下から脱出するために犯人探しをするのだが…というお話です。

携帯の通じない山中、宗教団体が作ったらしい『方舟』と呼ばれる地下建築、外に出るためには最低一人が中に残らなくてはいけない…とクローズドサークルの醍醐味てんこ盛りになってます。

好きな方はぜひぜひ。そして倫理観に頭をバグらせましょう…(*´ω`*)

 

 

 

Audible、試してみたら良かったっす

日曜日です!明日はもう仕事!
GWも終わりですが皆さんなにしてました?

 

私?私はねー…

 

ひたすら子どもの送迎でしたっ!!!

部活だの大会だの、本人たちが頑張ってるから仕方ないんですけど。
日中は空き時間があるものの、時間が限定されてるから遠出する訳にもいかず、結局引きこもりのGWとなってしまいました。

休日を有効に使おうと掃除や模様替え、クローゼットの整理なんかが出来たので良かったんですけど、温泉くらいは行きたかったかなー?

 

で、車での移動時間が多かったのでタイトル通り、Amazonのオーディオブック、Audibleの無料体験をお試ししてみました(5月9日まで)。

 

AmazonのオーディオブックAudible】2か月無料体験キャンペーン

www.amazon.co.jp

 

そしたら、こちらが運転中にとても良くて!

スマホにAudibleを入れて、読みたい本をダウンロードしておけば通信料もかからないし、文庫本サイズでも一冊3~4時間という長さも長距離ドライブにはピッタリ。

通常の速度だと少し冗長に感じるんですが、簡単に再生速度も変えられるので(1.2~2倍まで。逆に遅くも出来る)私は1.2倍で違和感なく聞けています。

一番最初に読んだのはYouTubeをよく見ている雨穴さんの『変な家』。

最初は雨穴さんの声がYouTubeでお馴染みの、あの編集ボイスじゃない事に違和感を覚えたのですが、よく考えたらあの加工女声の方がヘンだよね?慣れって怖い。

ちゃんと家の間取り図のPDFもついていて、じっくり楽しめました!

そんな訳でもうGWも終わりですが、Audibleオススメっす。9日まで無料だよ。

 

 

 

 

今週のお題「何して遊ぶ?」

クローゼットと欲しい服

GW、クローゼットの整理をしていたら服がめちゃくちゃ増えたな、と気がつきまして。

体はひとつなのに!シャツだけで三十枚近く!

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これはお友達のelveさんちの収納ケースについてとやかく言える立場じゃねぇ、しばらくは買い物をやめて今ある服を着倒して減らさないと…と思ったのに。

スピードキューブ - スナックelve 本店

こう、服を整理していたらこの色がないな、この形がないな、とか新たな気づきを得ちゃって。

こういうのがあると合わせやすいかな、とかあるやん!?足りないモノを埋めたくなるやん!?

だいたいいつも仕事なんて、自分の好きな服でテンション上げてないとやってられまへんわ!

…と久宝留理子みたいなことをのたまいたくなりまして。

たぶんそのうち、黄色かオレンジ系のトップスが増えると思います(^◇^;)

ミニマリストへの道は遠いなー。

とりあえず、持ってるモノと似たモノを買うのは止めようと思います…w

整理整頓、して良かったです( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

新時代の饅頭怖い?『おいしいごはんが食べられますように』

 

第167回芥川賞受賞作品、『おいしいごはんが食べられますように』読了。

 

最初は、同じ会社で働く三人の男女の、薄っすらとした嫌悪や侮蔑を描くお話だと思ったのに…

ラスト、めちゃくちゃゾワゾワしました。

分からない!怖い!

 

主人公は、そこそこ大きな会社の地方支店で働く中堅社員、二谷。

同じ職場には学生時代チアリーディングをやっていた、しっかり者で頑張り屋の後輩押尾と、歳上だが以前メンタルを壊した事があり、仕事を休みがちで周りからも配慮されている芦川という二人の女性がいる。

仕事が出来て責任感も強い押尾は、体調を理由に早退して周囲に迷惑を掛けたり、責任の重い仕事を避けたがる芦川が嫌いで、飲み会の席でこっそり二谷に、芦川さんにいじわるしませんか、と持ちかける。

 

けれど実際には二谷は芦川と付き合うことになり、押尾の『いじわる』の内容も、先輩である芦川を過剰に贔屓せず、対等に扱うという至極当たり前の対応だった。

 

ところが繁忙期を迎えて残業が続き、全員のメンタルが限界に。

二谷も押尾も他の同僚たちも深夜まで働き、体の弱い芦川だけが免除されて先に帰り、『みんなのために』と手作りのお菓子を毎日差し入れるのだが…というお話。

 

いやー、ラストがとても怖かったです。

押尾も、芦川もとても『分かる』んですよね。

いるいるこういう人、って感じ。

責任感が強すぎて頑張り過ぎてしまう押尾も、周りを気遣いすぎて逆にメンタルを壊す芦川も、どこの職場にも一人はいるよなって感じのリアル感です。

だから余計に、主人公の二谷が分からなすぎて怖いんですよ。

貰ったケーキに吐き気を催して、叩き潰して、踏み躙った後にゴミ箱に捨ててスッキリしてるのに。

彼女の手料理を食べた後はカップ麺を食べて台無しにしたくなるのに、そのせいで不健康な太り方をし始めたのに。

なんでそんな芦川と付き合い続けるの!?

 

たぶん人の愛情って、単純に綺麗なもんだけじゃなくて見下す愉しさから逃れられないとか、嫌悪感が伴うけど目を離せないとか、色々あるんですよね…

 

いやー分からないような解ったような。

ごはんも愛情も、なんだかとても重くて怖いものに感じられてくるような作品でした。