昨日の記事にこんな風なコメントを頂きまして。
考えたのです。
Daisuke-Tsuchiya その前に活字が苦手なんですが、活字嫌いでもサクッと読めるものもぜひ教えてください。
menheraneet これ面白そうですね。気になる!/前のコメにありますが、自分も活字が本当に苦手なんでサクサク読める本やサクサク読める方法なんかも知りたいです!!
お二人とも謎なLINEスタンプを販売したり、夜のブログを立ち上げたりw
とっても楽しそうに人気ブログを運営してるんですよね。
だからこそ思ったんですけど。
なぜあえて苦手な活字を読まなくちゃいけないの?
本に感じる義務感
多分皆さんいろんなことを気にしていると思うんです。
「本を読まないとバカになる」とか「文章を書くなら本を読まないとだめだ」とか。
大人はよく言いますね。
本を読みなさい、勉強しなさい。
そもそもそれが読書嫌いを作るはじめの一歩だと思うんです。
強制されることこそ、義務ほどつまらないものはない。
私は小学生の頃強制的に読まされた課題図書が大嫌いでした。
何冊かの内から選べるならともかく、先生が選んだ本を全員が買わされて感想を書く、というクソな宿題が本当にあったのです。
またこの本が高くて性に合わなくて。
これ買う金でコバルト3冊買えるわ!って思った。
あれは正に本嫌い養成ギブスだったと思う。
読書は数ある趣味の内の一つなのに、勉強だの知的財産だの余計な修飾語がくっついてるから、読まなくちゃダメ!と義務のように感じている人が多いのでは、と思うのです。
そして義務ほど楽しくないことはありません。
本だけが知識の源泉?
本を読めば、確かに知識は得られると思います。
でもそれは本でしか得られない物でしょうか?
友達と仲良く体を動かして遊ぶ中でもコミュニケーションについて学べることは沢山あります。
本じゃなくても、アニメやゲーム、マンガや映画からだって沢山の知らない知識や考えを学べる。
なのにいまだにゲームはダメで本はOK、という風潮がある。
アニメやゲームから得られるものは薄い、と言う人もいます。
でもアニメやゲームから素晴らしい評論を書ける人もいる。
薄い、と感じるのは受け取る側の浅さでは?
どんなコンテンツでも、それが大好きで詳しい人ならきっとそこから新しい知見を受け取ることが出来る。
それをつまらないとか、くだらないという人は単にそれらのコンテンツが嫌いか、よく知らないだけだと思います。
私は本が好きだけれど、それは趣味の一つです。
本だけが至上、本読まないやつはバカ、なんて思いません。
読みたくもないのにあえて本を読む必要なんてない。
観たい物を見たらいい。
アニメでもマンガでもゲームでも映画やドラマでもなんでもいい。
登山やサッカー、料理だっていい。
学べるコンテンツは本だけじゃない。
色んな事から楽しみながら学習したらいいのです。
本は知的財産。
でも唯一のものなんかじゃないのです。
ビジネス書と啓発書の欺瞞
こういうことを書くと、「これだからビジネス書も読んでないやつは」とか「自己啓発も成功哲学も知らないで」とか言われそう。
確かにあの手の本を読んだら賢くなれそうですよね。
私も20代の頃は勉強しようと思ってそれらのジャンルのベストセラーを読み漁ってました。
でも読み始めて2年目の春に思ったのです。
今月出たこの本、去年の春に読んだ本と同じじゃない?
勿論ビジネス書は情報が命ですから新しいキーワードはたくさん用いられています。
でも根底は同じことの繰り返しだと思うのです。
春は社員心得、夏は情報整理術、秋は出世、冬は転職。
あれれ?と思ってベストセラーを読むのはやめてあえて古いビジネス書や啓蒙書を読んでみました。
私が今まで読んできた最新のビジネス書や啓蒙書の内容の殆どは、みんな昔の名作に書かれてました。
引用、じゃないけど名作を教科書にした副読本みたいな感じ。
なんだ、結局書店に溢れるビジネス書も啓蒙書も数冊の本を読めば賄えちゃうんじゃん。
そう思ってビジネス書漁りは辞めました。
そんな事言ってもそれは読んだからじゃん!って言われるかもしれないんですけど。
たくさん読んで感じたのは、ビジネス書に書かれてる心得も啓蒙書の教えも、良く出来た人間には出来て当たり前のことなんですよね。
悲しいけど。
リアルで沢山友達がいて愛されている人にはあの手の本に書かれてるテクニックなんて自然と備わってるものなのです…。
ビジネス書や啓蒙書の知識は私みたいにオタ気質で根暗な人用です。
明るくて性格のいい人には要らない知識だと思います。
あとああいう本はこれを読んでるあなたは特別なほにゃららで。って無理やり特別なキャンディ押し付けようとしてくるから気をつけろ。
賢そうな本を読んでも、特別なブロマガを読んでも、誰かより賢い人間になる訳じゃないよ。
誰かより賢いと思いこんだ鼻持ちならない人間が出来上がるだけだよ。
書を捨てよ、町に出よう。
私は本が好きだから、これからも読むと思います。
でも本から得られることは実際の経験にはかないません。
だから本を読まないと、なんて義務感にかられて読みたくない本を探すくらいだったら寺山修二がかつて言ったように『書を捨てよ、町に出よう』。
もしも良い文章を書くために本を読まないと、と義務感にかられている人がいるならば、それよりあなたが楽しい事をするのが一番だよ、と思います。
本なんてたかが本です。
この世に溢れる楽しい事の一つです。
読みたくないなら読まなくていい。
でももし今日は本を読みたい気分、だったら。
勉強なんて気持ちを捨てて、なんとなくカバーが気にいった、あらすじが面白そうだった、好みの美少女がいた!そんな風に気分が乗った本を読んで見てください。
なんでもいいんです、買っても図書館で借りてもいいんです。
試しに読んでみて。
ベストセラーでもあなたがつまらない、と思ったら途中でやめましょう。アニメと一緒です、つまらないなら一話で切る。
そうやっていくうちに、面白い本があったり、何冊か読む内にサクサク読めるようになったりする…かも知れません。
本なんてたいしたことない。
そうやってハードルを下げて、苦手意識がなくなったらいいな、と思いました。
とりあえずフランス書院から読もうぜ!?
オススメ画像は…載せません。