おのにち

おのにちはいつかみたにっち

忘却のプレインヨーグルト

スポンサーリンク

インド風のチキンカレーを作りたくなって、スーパーでプレーンヨーグルトを買った。

そういえば梶尾真治さんの本のタイトルで、「地球はプレイン・ヨーグルト」なんてのがあったなぁ、と懐かしく思い出したのち愕然とする。

ドンナ…ナイヨウダッタッケ…

プレインとブレイン(脳みそ)を掛けた、忘却の話だった気もするけどそれを忘れるなんてメタ。

 

地球はプレイン・ヨーグルト (ハヤカワ文庫 JA 114)

地球はプレイン・ヨーグルト (ハヤカワ文庫 JA 114)

 

 

高校生の時、梶尾さんの『美亜へ贈る真珠』という短編が大好きだった。
大好きだったはずなのに、その中身すら忘却の彼方だ。
タイムトラベル物の、切ない短編だった、とは覚えているのだが。

本のページを開いたり、Wikiで概要を見れば思い出せそうな気はする。
ヒントさえあればなんとか!

 

美亜へ贈る真珠 〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

美亜へ贈る真珠 〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

 素晴しくオシャレな表紙になっていた…私が読んだのは確実にこの版じゃない。

 

自分の記憶の余りのおぼろげさに泣きたくなったが、思い返せば梶尾真治さんの本を読んだのは20紆余曲折年前。

四半世紀も経てば忘れる!人間なんてそんなもの!と即開き直った。

 

色んな本を読んできて、色んな本を忘れてきて。
それが本当に身になっているのか、と問われるとううむ、なんて感じなんですが。

多少は私の血肉となって、今こうしてブログを書いたり、言葉を綴る役に立っているはずだ、と思うんですよ信じたいんですよ。

もちろんほんの一時現実を忘れさせてくれるだけでも、物語の価値は充分なんですけどね。

ヨーグルトに漬け込んだチキンカレーをじっくりコトコト煮込みながら、ずっと「地球はプレイン・ヨーグルト」のストーリーを思い出していました。

なぜか途中から樹なつみさんのマンガ『OZ』も混ざってしまって、全世界がボケる中治療薬を求めて旅する科学者の話だった、多分!と確信を得てググったらまるで違う話だった…

 でも、こうやって忘却するからこそ、新しい物語が生み出されていくのかも知れませんよね⁉そう美しくまとめようとして、世界中がボケる(失明だっけ?)話もどっかで読んだような…と不安になりました。

私の脳内は真っ白なプレイン・ヨーグルト満載なのかも知れません。
ダレカチリョウヤクヲ…