おのにち

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絶対の正義なんかない

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読みたい本も、書きたいネタも沢山あるのですが時間が足りなーい!


今趣味の時間のおおよそが小説に割かれているのでブログは当分集中力を欠いた妄想的で散漫とした話になりそうです、申し訳ない…。


最近書いている小説のテーマがタイトルの『絶対の正義なんかない』で、自然と「それぞれの正義」という視点で物事を考えることが多くなったのですが。

性別、年齢、人種、国籍、主義、思想、職業、学歴。
世界にはたくさんの人がいて、それぞれの視点で世の中を見ています。
目の色が違う、なんなら目が見えない人だっている。
だから世の中の見え方がその人によって違うのは当たり前で。
認識というフィルターがかかるのだから、同じ世界に暮していても人の数だけ異なる景色が映るのでしょう。


目が見えない知人は、住む町の音のなる信号機の場所を全て覚えていました。
同じ町に住んでいるはずなのに、私の記憶は曖昧で。

そんな風に、自分の必要な物、興味があるもの、そして反対に大嫌いな物こそ目につきやすい、というのが私たちの世界の捉え方なのではないでしょうか?


見えているものが違うのだから「書店のラノベコーナーが酷い」「いや、そんなことはない」みたいな論争になるのも当たり前の事かも知れません(あれはもう去年の話か)。


私はそんなことない派だったのですが、よく考えたらここ数年書店のラノベコーナーには足を運んでいませんでした。

私の好きな鈍器が挙げられていたのでついそんな事ないよ、と擁護したくなったのですが大切なのは作品の内容ではなく「世界の見え方」という話だったのですよね。嫌だと感じる人もいるし、わぁ境界線上のホライゾン完結したんだ⁉何巻まで読んだっけ…と必死にストーリーを思い起こす人もいる。
このように世界の捉え方は様々なのです。

 

イヤなことはどうしても目についてしまいます。
私は怒鳴り声が嫌いだから、大きな声を出して店員に偉そうに振る舞う人を見かけるとつい眉をしかめてしまう。

でも、よく考えてみたらそれは沢山すれ違った中のたった一人の出来事で。
嫌だなぁ、こういう人が増えたなぁ…と思うけれど本当は違うのかも知れません。

そこで実際調べてみたら、平成30年版の警察白書曰く、街頭犯罪の件数は平成13年をピークに緩やかに減少しているし…。

 

そこで今年は「ファクトフルネス」という本を読みたいと思っています。
この本のテーマ『事実に基づいて世界を見る』は、感情に振り回されがちな私に必要な視点だと思いますので…!

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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  • 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
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  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
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note.mu

 

また、ネットにたくさん落ちてるんですよねー。
私の「嫌い」を補強してくれるような、都合の良い「お気持ちドラマの抄訳」が。


妊娠中にお酒を飲んだ話をされるのはイヤだよ、胎児への影響を考えて生理的にゾワゾワする。被害にあったアイドルが謝罪しなきゃいけない世の中もイヤ。

でもだからって追い詰められて明らかに常軌を失っている妊婦さんを責めるのはお角違いだし、事件の黒幕だと言われている別のアイドルに直接嫌がらせをするのはどうなのかなぁ。

 

『本当にあったこと』を私たちは目撃していません。

責めたくなる気持ちも少しは分かるんだよね。もし不妊治療をしている人がお酒のツイートを見たら辛いだろうし、被害にあったアイドルの推しなら、たとえ逮捕されても彼女のために何かしたいと思うのかも知れない。

それでも自分がクソだな、この世は地獄だなって思ったように、DMを送る先にもまた別の地獄があるのかも知れないし。

罵詈雑言やグロ画像を送る前に深呼吸して、別目線の地獄を想像する。
多分それでも「自分のほうが地獄だ」って思うんだろうけどさ。


なにか後ろめたい、全世界に公開できないようなことをやらかすときは『自分の行為は100%の正義ではない』ってことだけは、ちゃんと理解しておいた方が良いと思います。いつ訴えられてもおかしくはない、って危険性もね。


あなたも私も、自分の視点からしか正義を語れない。
私の怒りの先にあるのは、私が脳内で補完した『都合の良い勧善懲悪物語』なのかも知れない。

こういうことをする奴は極悪人に違いない、って思い込みが発動しがちな人こそ「ファクトフルネス」を読むべきなのでしょう。はてなさん、はてぶユーザーに100冊くらいプレゼントしたら…?

 

結局全世界の、全人類が共有できる正しさなんか存在しないのだと思います。
鶏や豚や植物のお気持ちまで取り入れていくと更に複雑なことになるし。
その内無機質のお気持ちを語る人まで現れるんじゃないでしょうか?
全てに優しく気遣いをなんて考えてたら「ごはん美味しい」すら呟けない。
誰もがいいね!できるのは「空気必要。」くらいでしょうか?その空気でさえO2と表記したらそれは酸素やと突っ込まれる世の中なのですめんどくせぇ!

 

私も、オマエラも、どーせみんな汚いのです。
私たちは血と体液に塗れて生まれて来た。
エステ行こうがSKⅡを塗り込めようが臓器の数はだいたい同じ。
私は綺麗だし臭くないから誰かを安全な場所から差別できるとかちゃんらちゃら可笑しいわこの内臓どもが!(結局感情論のポリコレ棒じゃねぇかオイ

 


でもその一方で矛盾したことを言うと、事実だけを重視すると世界は停滞してしまうのではないか、という危惧もあって…

物事が革新的に動くとき、世界が急激に発展する時、その裏には『ドラマチックな物語』があると思うのですよね。だからこそ新しい偉人伝が生まれてくる。

 

「保育所落ちた日本〇ね」とか正に感情論の勝利ですよね。

もちろん同じように思っている人がたくさんいたからあの問題が取り上げられ、物事が急激に動いた。

でも将来的にはどうだったのでしょうか?
一時的に箱モノばかりを急増させて保育の低下を招かななかったか?
10年後には無駄な施設になるのではないか?

2年後の数字がありましたが、様々な問題を抱えつつも保育の受け皿量は確実に増えているようです。ただし申し込み者数もどんどん増えている。
釣り合うのは何年後か?それでも少しづつ、保活事情は前進していることがグラフからは読み取れました。

 

haken.rikunabi.com

 

感情も時には大切、そして世界はどんどん悪くなるのでは…と心配に駆られた時には事実を確認。

冷静と情熱の間で、うまいこと生き抜いていきましょうね。
それではまた!