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『恋する以前に普通の男がいない』という話と恋愛の凶暴性

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最近、こんな記事を読みました。

『恋する以前に普通の男がいないという悩みと原因』。

 

note.mu

 

…なんつーか、タイトルからきっつー。

『普通の男性』として箇条書きされた11の条件は、道徳的にとっても正しい。
でも正しすぎて色々ツラたん!

コミュ力あって、清潔で、常識的で。
こういうレベル高杉の人材が『女子の求める普通』で、でも普通の人がいないのよね、と盛り上がる女子会って地獄味が深すぎません?

  

なお、私の職場にもこうした『普通』基準を全部満たしたうえで更に長身イケメンというバチェラー・ジャパン的男性がいるのですが、数年前に結婚した奥様は仕事と育児を両立させた上で趣味のヨガまで極め、ついには自宅でヨガ教室をはじめてしまいました。

 

奥様は、ヨガマスター。

  

ストリートファイターII/ ダルシムさん家のカレー レトルトパック

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 休日パジャマでカップラーメンを貪り食らっていたら親族のアポなし訪問を受けウミガメのような涙を流す私とはクラスタが違うのです、人間としての階級が!

 

11の普通項目を全部満たす一般男性や、真面目で金銭感覚のしっかりした働く女性が『普通』、バチェラーやヨガマスターが『上級』なのだとしたら、下級の他に人外枠を設置して貰わないと(ナマケモノとかナメクジとか)私なんぞは寄る辺がありません、ガチで。

 

それから筆者が彼氏に「人参はそんな切り方しないよ?」と言ってしまい別室送りにするエピソードもしんどかったです。

ちょっと前まではなにか一品作れるだけでも料理男子!ともてはやされていたのに、今やキッチンに立つのは当たり前。人参の正しい切り方まで求められるのかよ…と時代の変化にゲンナリしました。

あと筆者、もしかしたら頻繁に「人参はそんな切り方しないよ?」的イヤミな詰め方してません?

いちいちすねるな、打たれ弱すぎ的な事言ってましたが、もしかしたら言い方が悪くて落ち込ませるのでは...などと勝手に妄想してしまいました。

 

ただし。

かつてはモテない女子だった、今も非モテ魂を捨てきれない私はこうも思います。
私も昔はこんな事言ってたかも…?って。

『普通の男』がいない、ってのは余りにも思い上がりの激しい言葉だとは思いますが、皆さん一度くらいは言ったことありませんか?

理想の相手がいない、好みのタイプがいない、って。

 

「好きになれる相手がいない」ってのは男女問わず不変の悩みだと思うので、冒頭の記事も『恋する以前に普通の男がいない』ではなく、『恋する以前に好みの男がいない』だったらこんなに燃えなかったんだろうなぁと思います。

 

  

比較対象を探してみた

 

さて、物事の検証には正確な比較対象が必要だと骨しゃぶりさんも書かれていました。そしてデータを基に論じること。

その結果、巨乳VS金と地位。

 

honeshabri.hatenablog.com

   

ならば女性の考えた恋愛対象には男性が想像するそれをぶつけなくてはいけません。

そんな感じでデータを基にざっくりと最近Twitterで話題になった男性の婚活ブログに関する記事を拾ってきました。

こちらになります。

 

togetter.com

 

 

このツイート、リプライ欄が阿鼻叫喚で埋まっております。

狂人の所業、一切の需要が無い、本物すぎてスゲェ…。

 

しかしながらこちらの婚活ブログと「普通の男がいない」と書いたnoteは同じ構造だと思います。

だってどちらも自分の条件に合う相手がいない、という話を書いているのですから。
巨乳献血ポスター対ギルガメッシュと同じ図式です。

社会的配慮があるかどうか、性的欲求が前面に出すぎていないかという差異はあれど、突きつけている欲求は同じです。

自分の好みのタイプがいない、オマエラもうちょっと俺に媚びろよという上から目線。

 

noteの記事は一見社会性が高そうに見えます。
コメント欄もザワザワしているようです。一般的な女性はこのくらいの『普通』を要求されているのか?このくらいのレベルじゃないと一般的な男性とは呼べないのか?

 

…そんなことは無いと思うっすよ、とナマケモノ枠の私が言ってみます。

 

これはあくまでも婚活市場のセンターを張れる「真面目で仕事も頑張ってる私たち」が求める『普通』という極めて狭い世界の話です。

それに、普通を目指すための方法論も、じっくり読みこんでいくと筆者のエゴが見え隠れしている気がします。

・金銭感覚が合う の結論が男性の方が多めに出せ、ってどういう事なの?思いやりや協調性を持てと言われてもじゃあ人参の切り方くらい許してよ、って話だし…。

ね?結局40代婚活男性と言っていることは同じなんですよ。

 

けれども、noteのminami-itさんも40代婚活男性ぽこ助さんも、恋愛市場にいるためにはこのくらいの攻撃性や自己愛が必須なんじゃないかとも思ったり。

私自身その年頃には『私に相応しい相手がいない』なんて思い上がりも甚だしいこと割と本気で思ってましたし。

振り返ればホントにクソバカ餓鬼なんですけど、でも恋愛ってそもそも気の病なので、そのくらい常軌を逸して自信満々で行かないと相手なんて誘いようがないんですよ。

悪名高い「恋愛工学」でも言われてますよね。自信を持って、いちいち相手に気を使わずに数をこなせ。

この『嫌われても次に行ける強さ』こそが恋愛市場にいる人間の持つ逞しさであり、今回は『普通』という言葉で人を傷つける傲慢さに繋がってしまったと思うのです。

 

婚活、恋愛。
良い相手と最善の繁殖をしたいという本能は時に理性を追いやり他者を傷つけます。

現代の非婚化の主な要因は経済的な余裕のなさだと言われていますが、SNSなどで『口説いている時のバカっぽい様子を拡散されてしまうかも知れない』という危惧も、もしかしたらあるのではないでしょうか?

 

だって誰だって嫌だもの、『こっちにだって選ぶ権利はある!』と知らない人から叩かれたり、こうやってブログで言及されたりさぁ。

そう思うと、この現代に恋愛市場に参戦できる男女って、全員がバチェラージャパンに申し込めるくらいの勇気を持った選ばれし戦士に見えてきました…。

晩婚、非婚化していく現代の理由が分かりますね。

 

さて、今回の結論としては『普通』で周りのメンタルをボッコボコにした女性はライオン級の猛者なので大人しく草食べてる私たちは気にすんな、恋愛市場は戦場だから怖えぞ!覗くときは気をつけろ!です。

 

とりあえず今の私はバチェラージャパンで他人のプロレスを覗き見してるくらいが一番楽しいかな…どうなる、シーズン3(まだ最終回見てないのでネタバレ厳禁)!