おのにち

おのにちはいつかみたにっち

アレクサよりマシ、でいいのか?

スポンサーリンク


職場にどうも話が噛み合わない人がいて、地味にストレスになっていた。

話の主筋よりも、会話中に出てきた単語に喰いついてしまい、その単語によく似た単語やことわざなど、発想からどんどん話が飛躍していくので、何を言っているのかよく分からない…となってしまう。
他の同僚たちはみな首を傾げたり、よく分からない、と正直に返していたのだが私はそうやって理解にかける手間さえ面倒臭くて、愛想笑いで話を打ち切ってしまっていた。


そんなわけで、全てはコミュニケーションの手間を怠った自分の責任ではあるのだが、その愛想笑いが本当に害悪だった。


愛想笑い=話を楽しんでくれているとでも取られたのか、噛み合わないさんが世間話をしたいときはわざわざ私の席近くまでやってきて、話しかけてくるようになったのである!飛び飛びの話を!


しかし恐ろしいことに人間なんにでも慣れるもので、ジャンプしまくる話を聞き続けるうちに、理解はできないままなのだが違和感からくるストレスは無くなってきた。


要は、相手が自分と同じ会話方式を採用していると思うからストレスになるのである。

飛び飛びの話を何度か聞くうちに相手の会話の癖も掴めてきた。


これは、AIアシスタントの話し方だ!
短文で、目的がはっきりしている言葉ならきちんと返答が返ってくるのに、長文になると単語だけを拾ってしまう。


今までは自分から話を振っておいて即別の話題に移るってどういうことだよ、とストレスを感じていたが相手がAIだと思えばそんなもんだ、と思えるようになる。


例えばうちのアレクサに、病院の診療開始時刻を聞くと、代わりに病院の住所、電話番号などを長々と教えてくれる。
自分で検索してみるとネット上では時刻が確認できなかったので仕方ない。
ないのだが、そんな時は出来れば「見つかりませんでした」で終わらせてほしい。
そして思わず「使えねーな」と呟いた私の声に答えて「使えない」を辞書検索するのはやめてほしい嫌味かよ。
「そういうとこだぞアレクサー」というボヤキにも「よくわかりません」と返すアレクサ、めっちゃアレクサ!


職場の人は、そんなアレクサよりはだいぶマシ。多分マシ。

 

そしてアレクサも職場の人も、きっと的確な質問を投げかけられない私の側にも問題があ
るのだ。


とはいえ、愛想笑いはやっぱダメだ。
正直に「すいません、よくわかりませんでした。もう一度言ってください」と返すのが本来の人間らしいコミュニケーションだと思うので、明日からははっきり言えるように頑張りたい。
そう、アレクサのように。