おのにち

おのにちはいつかみたにっち

読書-エッセイ

犯人は志賀直哉

子どもが食卓の上に出しっぱなしにした国語のプリントにふと目をやってみると、志賀直哉の「城の崎にて」という短編が課題になっていた。 自分が高校生の頃にも読んだことがあるのだが、当時は変なところがひっかかってしまってイマイチ響かなかった。四十を…

『僕は会社員という生き方に絶望はしていない。』を読んだ

人気はてなブロガー・フミコフミオ氏の著作「僕は会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴が開きそうになる」(タイトル長げぇよ)を入手したので今日はその感想を書いてゆく。 まずは数ページめくって思ったこと。…

40代ですが40代に蹴られました

月980円で読み放題の、Kindle Unlimitedを利用している。 実際には読み放題より借り放題という言葉の方が実際にそぐうサービスだが(返却が必要)有料図書館だと思えばそれなりに便利。 ただしラインナップに偏りがある&読める本が定期的に変わるので、読み…

【SMAPと、とあるファンの物語-あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど】感想

『SMAPと、とあるファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど』という長いタイトルの本を読みました。著者は乗田綾子さん。 SMAPファンが書いた、SMAPと『私』の物語。 そう聞いて、どんな内容を想像するでしょう? 熱烈なファンが苦労してチ…

朝井リョウ「肛門記」から始まる、とある女性ブロガーへの追憶。

朝井リョウさんのエッセイ集「風と共にゆとりぬ」を読みました。 明るくイマドキな直木賞作家…なハズなのに、エッセイは自虐的な目線に満ち溢れていて面白い。 風と共にゆとりぬ 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/06/30 メディア: …

『毎朝服に悩まない』で悩み知らず?オススメファッション本

こんにちは、みどりの小野です。 ファッション誌って、読んでますか?私は最近買ってません…。一応スマホにはインスタとWEARのアプリが入ってますが、入れて安心してるだけで、見やしねぇ。最近トレンドに触れたのは、職場で読んだ「日経トレンディ」と「お…

最果タヒ「きみの言い訳は最高の芸術」-タヒさんと同じ銀河で

最果タヒさんの「君の言い訳は最高の芸術」を読んだ。とても素敵な本だった。 短いエッセイ集なのだけれど、何度も何度も読み返したくなるような、ふとした瞬間に思い起こされるような、そんな一冊。 タヒさんの名前を知ったのは、同じはてなブロガーの若布…

「探検家、36歳の憂鬱」ー角幡唯介が語るノンフィクションの分岐点

今日はノンフィクション作家、探検家 角幡唯介氏の初のエッセイ「探検家、36歳の憂鬱」の感想。 「空白の5マイル」「アグルーカの行方」などの傑作ノンフィクションの舞台裏、そして探検とは何なのか、ノンフィクションとは何なのか。色々考えさせられる…

渋谷直角、奥田民生になりたいボーイボサノヴァカバーを歌う女の話

ライターで漫画家の渋谷直角さんという人が好きだ。 同世代のせいか、ネタがツボ過ぎて面白い。彼の書いた本を一気に三冊読んでしまった。 「直角主義」、「カフェでよくかかっているJ-popのボサノヴァカバーを歌う女の一生」、「奥田民生になりたいボーイ出…

疲れた日、ごはんのエッセイ。

月初めですね。だんだん今年も終わり、毎日忙しいです。 月末,月初めと書いて『こころをなくす』と読みます。私の中ではな!もういい加減三十一日の次が一日なの止めて欲しいです。間に土日を挟めってばよう!私の中ではな!(この言葉便利です) とにかく疲…