えーと、今回は釈然としなかった話。
私の職場では年に一回、職員面談があります。
普段会わないえらい人たちに囲まれて、自分の一年間の仕事の成果や、これからの目標などを話し、この内容が4月からの異動や出世の目安になる、という体裁です。
普段会わないえらい人たちに囲まれて、自分の一年間の仕事の成果や、これからの目標などを話し、この内容が4月からの異動や出世の目安になる、という体裁です。
なぜか毎回履歴書も提出ですが手書きでなくてもOKで、前回の物をパソコンで日付だけ直して提出していました。
ところが今回の面談は時間が少し余って、面接官が履歴書を見たんですよね。
『趣味に読書ってあるけど、好きな作家は?』
そんな質問、入社時に聞かれて以来10数年ぶりなんですけど。
そんな質問、入社時に聞かれて以来10数年ぶりなんですけど。
相手の年齢とか、どのくらい本を読む人なのか、とかいろいろ慮って(誰その人、と突っ込まれたり、静まり返るの嫌なんで)とりあえず有名どころで好きな作家名を挙げました。
『宮部みゆきさんとか、村上春樹さんとか』
『村上春樹?ふーん、流行ってるよね』
『・・・流行ってますね』
『村上春樹?ふーん、流行ってるよね』
『・・・流行ってますね』
ふーん、の言い方とか表情からかすかに馬鹿にされた感がありまして。とりあえずその場は流したものの、なんか釈然としない。
その後聞いた話だと、私にその質問をした部長は結構な読書家らしく。
あの「ふーん」には、部長の「読書が趣味って書いてあるけどこいつニワカだな!」みたいなマウンティング魂が感じ取れたんですが私の深読みでしょうか。
その後聞いた話だと、私にその質問をした部長は結構な読書家らしく。
あの「ふーん」には、部長の「読書が趣味って書いてあるけどこいつニワカだな!」みたいなマウンティング魂が感じ取れたんですが私の深読みでしょうか。
昔、赤川次郎が好きな奴はニワカ、みたいな風潮がありました。今は村上春樹さんが対象なのかなぁ。
流行ってる作家が好きな奴は通な読書家じゃないぜ、って馬鹿らしい。
でも好きな作家、って難しい質問ですね。好きな本、ならたくさん挙がるけど。この作家のこういう作風の本は好きで、こっち系統は苦手だな、とか考えてしまうので。
でも好きな作家、って難しい質問ですね。好きな本、ならたくさん挙がるけど。この作家のこういう作風の本は好きで、こっち系統は苦手だな、とか考えてしまうので。
最初に挙げた宮部みゆきさんは、初期のミステリー(レベル7と、クラインの壷、魔術はささやくも!)が大好きで、最近の社会派の作品は実は少し苦手です。感動しますが、体力使うんです。
村上春樹さんも、昔のファンタジー色の濃い作品(世界の終りとハードボイルド、とか羊男シリーズ)が一番好きで何度も読みました。
赤川次郎さんは、第九号棟シリーズという、自分が有名人(ルパンとか、ダルタニアンとか)だと思い込んでる人たちが暮らす精神病棟を舞台にしたミステリーが面白くて好き。
村上春樹さんも、昔のファンタジー色の濃い作品(世界の終りとハードボイルド、とか羊男シリーズ)が一番好きで何度も読みました。
赤川次郎さんは、第九号棟シリーズという、自分が有名人(ルパンとか、ダルタニアンとか)だと思い込んでる人たちが暮らす精神病棟を舞台にしたミステリーが面白くて好き。
こんなに多種多様、面白い本のある世の中で、作者の名前だけで「ふーん」とか言える様な人間にはなりたくないものですね本当に(ちょっとムカついてる)。
とりあえず部長と飲む機会があれば、『ハイぺリオン』をどんとテーブルに置きこれについて語ってみろや!とかやりたい。(結局マウンティングかよ!)
でも向こうが『大菩薩峠』読破してたら負けます。なんか読んでそう。
最後に私の一番好きな作家は、ロイス・マクマスター・ビジョルドです。
人生ははてしなく遠いビジョルド坂!
人生ははてしなく遠いビジョルド坂!
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