こんにちはみどりの小野です。
今週読んだ本は3冊。普通ですね、ボリュームとしては少なめでした。
「さよならは明日の約束」西澤保彦。
新刊が出たら必ずチェックする作家さん。
一番好きなのは「タック&タカチシリーズ」。
お酒が必ず出てくるミステリーで(麦酒の家の冒険のビールの美味しそうな事といったら!)呑兵衛にはたまらない。キャラクターも素敵なんです。
異色の公務員、腕貫探偵シリーズも大好き。
「さよならは明日の約束」は、高校生の男女が主人公の爽やかな作品。
主人公はビブリオマニアと映画マニア。爽やかながら一癖ある、本と人を繋ぐ物語ばかりで、楽しんで読めました。
ヒロインエミールの、簡単アレンジ料理好きな所が個人的にツボ。私も自分の分だけだったら手抜きだけど好きな味付け料理作るので。
作り方としては間違ってるけど、たまにダシ抜き、とかシンプルなまぜこぜ料理食べたくなったりしませんか?
エミールの作る味付けは自分でお好みにどうぞなミートソース風パスタとか、自炊の楽しさが伝わってきてすごく素敵。
最初の一話から、ラストまで楽しんで読める短編集です。
続き読みたいな~、ヒロインエミールも彼氏の?ユッキーも、二人のいきつけのカフェ「ブック・ステアリング」にエミールのおばあちゃんまで。
素敵な人や物語に溢れた作品でした。面白かった!
「ある日ぶりっ子悪役令嬢になりまして。」桜あげは。
あまり詳しくないんですが、「小説家になろう」とかオンライン小説の書籍化、というジャンルが最近気になってまして。(こちらで紹介されてたのを読んで)
こちらの本もどこかで紹介されてたなと思いだし読んでみました。読みやすかったけどこれで終わり?的な物足りなさがありました。
本来のヒロイン、フラウについての補完が少なすぎるというか、いかにも続きのありそうな終わり。
気になって悪役令嬢、で検索したらやたら類似作品が出てきました。流行りのジャンルなんですね。
確かに悪役主人公がヒロイン、って設定楽しい。元祖はどれなんでしょうか。
今度は三森さんのおすすめ本を読む予定。
「探偵部への挑戦状 放課後はミステリーと共に2」東川篤哉。
ドラマ化された「謎解きはディナーのあとで」の作者さん。
個人的には無神経なおっさん探偵の活躍する「烏賊川市シリーズ」が一番好きです。
「謎解き」の麗子お嬢様、こちらの「放課後」女子高生涼、魔法少女?の登場するミステリまで書いている東川さんですが、やはり味のあるおっさんを描くのが真骨頂だと個人的に思ってます。
コミカルな作風で、明るく笑える設定が実はミステリーの伏線にもなっていたりする所が好きです。
「放課後はミステリーと共に」は、探偵部副部長にしてエアコンみたいな名前と校内で有名な霧ヶ峰涼(16歳女子高生)が活躍するミステリ。
16歳可憐な美少女を自称する涼ですが性格がオヤジじみてて笑えます。
そういえば「謎解きは~」のヒロイン麗子お嬢様もお嬢様とは思えないブチ切れ方が素敵でした。
明るく楽しめるミステリ。(高校生の話なのに登場人物がだいたい癖ありで爽やかさは感じられませんが)2からでも読めますがやっぱり1から読むのをお勧めします。
以上、今週の3冊でした。