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【Kindle Unlimited】で読んだ、幸せの秘訣本

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しばらくお休みしていたKindle Unlimited、先日のプライムデーから再開しちゃいました。2ヶ月99円なんだもん、これは買いでしょ。

Kindle Unlimited、便利なんだけどつい読み流してしまう、内容がきちんと頭に残らない気がして一度辞めたのですが(やっぱり紙媒体の方が記憶に残るのだよアナログ世代だからぐぬぬぬ...)面白かった本はレビューを書くようにすれば少しは記憶に残るのかなぁ?

そんな訳でしばらくUnlimitedで読んだ本の紹介が多くなりそうです、よろしくお願いしまーす!

 

『サラとソロモン』から学ぶ炎上との付き合い方

 

さて、最初に読んだ本が『サラとソロモン』。

「引き寄せの法則」という人気の自己啓発本がありまして、これはその法則を少女サラとふくろうのソロモンが会話形式で語ってゆく物語です。

哲学を分かりやすくファンタジーにした「ソフィーの世界」みたいな感じかな?

 

サラとソロモン ― 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣

サラとソロモン ― 少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣

  • 作者: エスター・ヒックス,ジェリー・ヒックス,加藤三代子
  • 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
  • 発売日: 2005/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 3人 クリック: 31回
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いきなり自己啓発かよ!と引かれるかもしれませんが、これはファンタジー形式だから結構面白かった(ただし説教臭い部分もアリ)。

読んだだけで大した気分になれる、そんな錯覚が怖い自己啓発本ですが、私は一つの考えに偏向しすぎず(ごはんと一緒、バランス良く色んな考えを取り入れよう)、本を読んだくらいじゃ偉くも賢くもならないんだぜ!とちゃんと理解しておけば大丈夫だと思っております。本と適切な距離を取る感じかな?

そして本の全てを鵜呑みにするんじゃなくて、読んだことで自分の語彙や考え方の分岐を増やすように活用していく。

そうやって様々な考え方を知っておけば他者を理解しやすくなるような気がします、なかなか難しいんだけどな!

 

そんな訳で『サラとソロモン』の内容を簡単に紹介。

主人公のサラは自分だけの世界で空想にひたるのが大好きな女の子。
家族も、友達に話しかけられるのもおっくうで、学校の授業にも興味が持てない。夢は静かで幸せな世捨て人。

ところが森の奥で自分の心に直接話しかけてくるふくろう、ソロモンに出会ったことでサラの意識は少しづつ変わって行きます。

 

印象的だったのは意地悪な人に仕返しがしたいと、自分まで意地悪な気持ちになってしまうサラのお話。

ソロモンはそれを「苦しみの鎖」と呼び、仕返ししても状況は変わらないし消すことは出来ないと言います。サラが仕返しすることで意地悪な人が傷つき、彼らがやり返して今度はサラが…と苦しみはどんどん連鎖していってしまう、と。

私たちは何が正しいか、何が間違っているかについて一晩中話続けることが出来るけれど、それで世界が変わる訳ではない。怒りによって達成できる目的がないのなら、それは人生の浪費にすぎない。

それに世の中は広い。正しさの定義も人によって異なっているのだから、自分を喜ばせるためだけにすべての人に行動を変えるように要求するのは間違っている、と。

自分を良い気分にするためだけに、自分が思う正しい行動を相手に要求してはならない。それは苦しみの連鎖になってしまうから。

 

これって昨今の炎上にも繋がる話だよなぁ、なんて思いました。
職場、家庭、社会、子育て...。いろんな場所で、○○な人はこうあるべき!なんて正しさの定義が語られるけれど、それぞれの事情がある訳で。

望まないものを押しのけようとするより、自分の望むことについてたくさん話す方が物事は良くなっていくものだ、という話は分かりやすく響きました。

 

それでも何の役にも立たない『自分の思う正しさの追求』は「なにかを成し遂げた気分」になれたりするので…なかなか辞められないんだよなぁ。以後、気をつけます…。

 

 

他には、 記伊孝さんのマンガ『インクリング・アリス』も読みました!
記伊さんの作品は全部読んでます。
キャラクターが可愛くてきっぱりしていて、清々しい感じが最高なんだ…。

 

 

『インクリング・アリス』は不思議の国のアリスに魔法の学園、謎の巨人、かつての偉人と結びついた世界...とハリポタやら進撃の巨人やらドリフターズ(漫画と言うより、絵本が原案?)やら、様々なモチーフがごちゃごちゃしているのにオリジナルで楽しい作品。3巻まで読みましたがまだまだ物語の冒頭なのよね。

この作品の続きが楽しみなので、Kindle Unlimited生活まだまだ続きそうです。