北の町の陽は短い。
仕事を終えて外に出れば辺りはもう真っ暗だ。
わずかな灯りを頼りに駐車場へと急ぐと、私の小さな車が一台、街灯に照らされて佇んでいる。
暗い夜の小さな灯りが、わずかに暖かく感じられて、ほっと息を吐いた。
冬の寒さも陽の短さも、あまり好きではない。
寒いと肩凝りが酷くなる。重たい冬服も嫌いだし、布団はやっぱり天日に干したい。
でも暗い夜の小さな灯りや、寒い日に外で飲む暖かな飲み物は好きだ。
長い冬には小さな光や温もりがかけがえのない幸せのように感じられる。
厳しい季節だからこそ感じられる、ささやかな温もり。
私にとっての長い冬は、暗い夜の遠い街灯だ。
暗くて寒くて心許ない道のりは、小さな光で守られている。
ブログも時折、そんな風に思えてくる時がある。
小さな町の小さな私が、紡ぐ言葉にどんな意味があるんだろう?
世の中は暇つぶしに溢れている。
暗い部屋で一人パソコンに向かうより、目の前の享楽に耽った方がインスタントで幸せになれる。
それでも同じブログを書く人たちに、今日の献立や、素敵なモノを教えて貰える。
ささやかな幸せや、時には苛立ちや悲しみが届くこともある。
それは暗い夜の遠い灯りのようで、私もなにかを紡ぎたくなる。
私とあなたは、多分出会わないし繋がらない。
それでも分けてもらった日々の中の小さな光に、私も小さなスターを返す。
読み込みが遅くなるとか、業者に連打されるとか色々不評も多いはてなスター。
それでもそれは私にとって、柔らかで暖かい小さなひかりだ。
だから押せ…押してけー…なんならカラースターでもいいぞ…
(はてなスター押してけ堀妖怪