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面白いしか出てこない~三体Ⅱ 暗黒森林

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三体Ⅱが、めったくそ面白かったぁ!

今年の賞を総なめにするのは確実だし、素晴らしいレビューもたくさん書かれているので詳細は語らないがとてつもなく面白い。ストーリーが混み合いすぎててうまく語れない、というのも多々あるが。

面白い、おもしろいんだってばよう!

 

1巻も2巻も、前半部分が少し難しく物語世界に没入しづらい、という難点はある。

しかしそこを堪えて読み進めていけば後半戦は脳汁ドバドバのジェットコースターだ。
しかも適度に難解なので読み終えると己の頭が良くなったかのような錯覚まで得られる。

 

なんつーか、とてつもない快楽を得られる読書体験だったっす…

2巻は割と区切りよく終わっているのだけれど、宇宙に飛びだした艦隊のその後は?とか事の発端となった葉文潔はもう登場しないのか?とか、物語の断片がいまだに脳内に住みついている。

 

そんな風に隅々までしゃぶりつくしたくなる小説は久々だ。
やっぱりSFは愛おしい、ページの先に知らない世界が拡がっているのだから。

 

さて、このブログの筆者の視点を壮大な宇宙から矮小な現実世界に戻す。

 

私はフルタイムで働く子持ちの主婦である。
日々の脳内は掃除洗濯晩の献立、子どもの塾やら行事やらなんやら(とちょっとの仕事)で埋め尽くされている。

正直やるべきことをやって、寝る前にスマホなんかを眺めていれば即寝落ちだ。

実在に埋め尽くされ、空想の入る余地が無い。

 

それでも1時間2時間、空きを見つけて本を読みだせば途端に世界がガラッと変わる。

お家にいながらにして、古代でも未来でも、時や場所を超えた想像に浸ることが出来る。

 

勿論リアルは一番大切な『日々の主食』である。

けれど読書やブログ、SNSでの交流なんかで得られる日常とは異なることを考える時間は、私にとって高級ホテルのアフタヌーンティーみたいなモノだ。

 

脳に高級な甘味を与えられて、日々イヒッと喜んでいる。

三体は特に…銀の三段ケーキスタンドに載っかってる味がしました…うやうやしく美味しい!

 

えーと今日はそんな感じです、つまり三体はパークハイアットのアフタヌーンティー!

 

 

…我ながら伝わる気がしません。本の感想とは奥深いものですね…

 

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版
 
三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版