おのにち

おのにちはいつかみたにっち

阿豆らいちイラスト原画展『銀座のヒミツ基地』に行ってきました!

阿豆らいちさんのイラスト原画展『銀座のヒミツ基地』に行ってまいりました。
会場はヒミツ…ではなく、銀座画廊「美の起原」さん。

会期は2019年9月30日(月)~10月5日までとなっております。

詳しくはご本人様のブログでご確認下さい!

 

www.secret-base.org

 

場所は新橋駅から徒歩5分ほど。
入口前にはらいちさんのマンガ『イージーランサー』の主人公が。

 

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中には素敵な原画がぎっしり!
ブログでいつも拝見していたイラストですが、モニター越しと原画ではやっぱり色味が違いますね。

細やかなグラデーションや色の滲みなど、至近距離だからこそ楽しめる繊細な美しさがあり、楽しみながらじっくり見せて頂きました。

 

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隅っこに飾られた、『しいたげられたしいたけ』イラストもちゃんとチェックしましたよ。しいたげられすぎて痛みかけたしいたけさん…w

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グッズは『イージーランサー』1巻単行本・画集・ポストカードセットの3点。
全部セットでお買い上げしました。

どれも可愛い!設定資料も凝っていて素敵です。

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実は未だ帰路途中の私。
そんな訳で今回の記事は慌ただしい短文になってしまいました、すいません!

しかしもう会期も終盤。
少しでも早めにアップしないと、と思ったので勢いで勝負。

阿豆らいちさんの『銀座のヒミツ基地』。
素敵なイラストは勿論ですが、様々なはてなブロガーとも出会える楽しい場所となっております♪

会期は10月5日(土)まで。
あなたもヒミツ基地でアイコンそっくりと話題(?)のアンドロイド、阿豆らいちさんと握手だっ!

 

バトンが無くても歩きたい

44歳、兼業主婦です。

側からは悩みが無さそうに思われているけれど、先日育児&更年期&介護の心配が一度に訪れて来た事に気づき、思わず笑ってしまいました。

 

やっべぇ、私トリプル役満じゃん!

 

…まぁ笑ってしまう時点でお察しの通り、そこまで深刻には捉えていないのだけれど。

 

余りにも40半ばのテンプレ過ぎて、私の人生クロワッサンかよ(by 伊藤理佐)と少々苦笑い。

 

けれど、よくある人生には先人の知恵からの知恵も多いもので。 

 

職場の同僚や先輩達がかつて通って来た道なのでアドバイスが貰えるし愚痴も言いやすい。おかげ様で『私だけが不幸』だなんて孤独には陥らないで済んでいます。

 

 

人生の何が一番辛いか、ってのはその人に依るもので。

 

44年の人生の中で、私のメンタルが一番ヤバかったのはブラック企業で店長&不妊治療中だった30歳の頃だと思われ。

あの頃は仕事と病院の往復で、自由な時間なんてまるで無くて、半年を過ぎた頃には自分が産むオプション付き働く機械のように思えて涙が止まらなくなってしまった。

流石にこれはやばい、と仕事をやめたら即妊娠したのだけれど(結局ストレスが一番の弊害だったらしい)今度はオンオフの切り替えが激しすぎたようで家で子どもとのんびり過ごせる日々に罪悪感を感じるように。

 

24時帰宅が当たり前になった人間が急に子どもに合わせた規則正しい生活を送るようになると…日中家に居るだけで世間様に申し訳が立たない的感情になるんですよ!ちゃんと子どものお世話してるのに!怖っ、社畜怖っ!

 

その後も育児サークルに参加したらそこのメンバーが誰一人としてパソコンが出来ず無料で文書作成担当の人になってしまい、これなら仕事に出て金稼いだ方が楽だなと自覚してまた会社員に戻ったり…

 

色々ありましたが、結局私にとって一番寄る辺なかったのは子育てしかしていない時で。

 

忙しすぎても病むし、暇すぎても病むんだけど、私にとってキツイのは暇&自分が社会に参加していないんじゃないか、と思える時なんですね。

どんなに安月給でも、ブラックでも『あなたが居てくれないと会社が回らない』的な依存はやっぱら心地イイんです。限りなく搾取されてるのは分かってるけど。

 

だからこんな社畜根性の私にとって、母&会社員&長女としての役割が期待されてる今は忙しいんだけどやり甲斐を感じちゃったりする訳で…

 

ものすごーくバカな思考なのは分かってるんですけどね。

 例え便利に使われるだけだとしても、自分が居ないと死ぬ人が居るのかも知れないってのはそこそこな快感ですわ。

 いや実際には私が居なくても代わりはいるし世の中は回っていくんですけどそれでもさぁ。

 

 

で、問題だなって思うのはそれらの役割を全て終えた後の話で。

 

もう少し年が経って、会社員でも母でも娘でも無くなった頃、年老いて体力を無くし、頭も思うように回らなくなった頃にモチベーションをどうやって上げていったらイイのかな、って言う…

 

 

思えば私は小学生の頃からずっと、『誰かの役に立つ私』を演じながら生きて来たんですね。

 

そうやって頑張ってきた私は今の所それなりに必要とされてるんですけど、でもそれって口が回ったり気が利いたり、人の役に立つから重宝されてるってだけで。

 

いつかは誰しも年老いて、みんなのお荷物にしかならない立場になる訳じゃないですか。

 

母とか会社員とか娘とか、そういう役柄というバトンを失った後もずっと人生は続く訳で。そうやって『役目』を失った後も、人生のバトンを返却した後も楽しく歩いて行けたらいいな、ってのが今後の目標なんですが…

 

 

いつか何も出来なくなっても、それでも。
私は私だと自分を慈しんで、楽しく生きて行けたらいいなぁと思います。

 

だからちょっとずつ。『役に立つ私』から脱却していく為にも。

せめて趣味の付き合いくらい、もうちょっとワガママに振る舞いたいんですけど。
だからこそ時折斧を振り回してる訳なんですけど…

 

まだまだ、無駄に空気を読んじゃうおバカなクララなんだなぁ。
いつかハイジの頬を張り返せるくらい(?)我儘なご令嬢になれますように。

私の人生、日々勉強なのです。

 

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

 

 

失われし目ヂカラと水墨ライナー

アイラインは!好きですかー!

 

…私、正直大っ嫌いです。
つーか下手っぴなのー!

 

目のキワに黒い線を引くとか!
難しいにも程がありませんか?ガッタガタになるよね?

でもなぜか片方は割と上手に出来ちゃったりして、両目にサイズ差が出来たり!!

たまに白目にペン刺しちゃって悶絶するよねー!?
目薬さしたらラインが滲んで目に入り、やっぱり悶え苦しんだり…

近眼ゆえハードコンタクト使用中の私、目の周りは正直立ち入り禁止区域!

 でも二重なので黒いアイラインはなるべく目のキワに引かないと、黒い線と白目の間に肌色の空間地帯が出来るというマヌケ顔に…!

 

そんな訳でハードコンタクトとアイラインは相性が悪いんだ、と今まで目を逸らし続けた分野でありました。

 

でもね。40過ぎると感じるんです。

なんか!顔が薄い!目ヂカラがナイ!

このままではファンデに埋もれて己がのっぺらぼう化してしまう!
のっぺらぼうはイヤー!

『こんな顔でしたかい?』じゃねぇよ!置行堀かっ!

 

現在色々模索中なのですがやっぱり黒はガッタガタ…。
また、濃いメイクを見慣れていないため違和感半端ない。

世代的にちょうどナチュラルメイク全盛期だったもので…盛り過ぎると今度は罪悪感を抱いてしまう訳で。

粗忽者でも上手くごまかせる、しかもナチュラルで綺麗に見える簡単ライナーはいねかー!

 

そこでインターネット検索数件(手抜きにも程がある)
私ついにたどり着きましたことよ!

 

厳選!粗雑二重ハードコンタクターでもテキトーに塗ってなんとかなるアイライナー!

 

 

インテグレートスナイプジェルライナー(シャドウタッチ)BR770

 

  

インテグレート スナイプジェルライナー (シャドウタッチ) BR770 0.25g

インテグレート スナイプジェルライナー (シャドウタッチ) BR770 0.25g

 

 

これ普段使いにとっても楽!

テキトーにアイシャドウ感覚で、目を閉じたままでまつ毛の上からガーッと。

柔らかく太く色が淡いので多少はみ出したって平気、目のキワが白いのも気にならない。

忙しい朝これ引いとくとそれなりに『目!そこにいたのね!』って感じになるのでオススメ。

 

なお、私の紹介だと余りにも商品の実態が分からないのでAmazonの紹介文をコピペしときますね…w

 

アイシャドウとアイライナーのいいとこどり。抜け感のある印象的な目もとに。 肌に触れた瞬間とろけるリキッドジェルで、思い通りのラインが描け、ぱっちり目もとが1日中※続く。 汗・皮脂・水に強いタイプです。ウォータープルーフ。太め3mm芯 パールのきらめき×ニュアンスカラーで、アイシャドウ風の仕上がりに。 ※10時間仕上がり持続テスト済み(資生堂調べ・効果には個人差があります。)

 

 

もう一品!

最近購入してこれすげえな!って思ったのが

 

アテニア 水墨ライナー

 

こちらは公式サイトから購入するのが一番お得だと思うので公式貼っときますね。

https://www.attenir.co.jp/pub/inkliner/d_net01/index.html?data=14133&advname=inkln133

 

 こちらも公式から紹介文を。 

水墨ライナー”は、陰影効果で立体感を作る「水墨画」の技法に着眼し、失った奥行きを作ることに成功。瞳の遠近感を操作し、「水墨」の奥行き効果で黒目が強調され目を大きく見せる画期的なアイライナーです。

 

なっ!?

 

商品情報は正直何言ってんだか分かんないけど、コレを引くとなぜか目がぱっちりして見えるんですよー!

自称、10年の時を遡る感じ!さりげなさ過ぎて自分しか気がついてないのかも知んないけど、イイの!化粧なんて結局自己満なのよ!

 

目元をちょっと持ち上げてまつ毛の根元をチョンチョン埋めていく感じなので、多少時間もかかるし気も使うのですが…でも黒よりはガタガタラインが目立たないし、グレーの濃淡でさりげないのに目が大きく見える、気がする!(あくまでも錯覚ですが)

そんな訳で最近、気合いを入れたい時にはインテグレート&水墨ライナーW使いの私です。

 

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(上:水墨ライナー 下:インテグレート。

写真は紙ナプキンに描いたので滲む&濃いですが実際はもっとナチュラルです)

 

メイクの濃さって正直どの位が適正なのか分からなくて、平成生まれのワカモノよりは明らかにまだまだ薄いんですけど…とりあえず今は満足しております!

ナチュラルメイク好きの方はぜひぜひ、オススメ致しまーす!

それではまたっ(*´ω`*)

 

ありきたりな日々こそ愛おしい

最近ブログをサボりがちであった。

 

おかげで書かねば!という義務感に駆られ、テンションアゲアゲで作成した前二記事は思いっきり滑ってしまった…つらたん…

 

ブログなんて日記みたいなものなのに、ついついウケを狙わねば!と力みすぎてしまう。そういえばオチのない話に罪悪感を覚える子どもでした…三つ子の魂百までなのか?

 

ブログをサボりがちだったのは特に書くことが無い夏だったからであります。
仕事と家庭の往復。

休日は子どもの試合の応援や習い事の送り迎えなどなど…。
日々忙しくはしているのだけれど、自分の用事ではなく子どものイベントばかりなので。

 

子どもの試合や、成長など思うことはたくさんあるのだけれど、もう二人とも自分で文章が書ける年だから。

これは彼らの物語なのだ、と思うと私には手出し出来ません。

 

いつか年を経て、遠い記憶として消化できた頃なら、書けることもあるのかなぁ。
自分と子どもを同一視することなく、家族という小さなアシスト側からのお話を。

 

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子どもたちは二人とも当たり前に育っていて、でもイジメられっ子でどもりがち、ドンくさいから運動大嫌いで図書館に一人で篭りきりと物凄く偏って育った私から見ると、友達いっぱいいてスゲェ!自分から進んでマラソン大会参加したいとか言ってスゲェ!となります…

 

知らない人にも屈託なく話しかけられるスキルと、スポーツをやりたい!と願う心と。

どちらも子ども時代の私には信じられないような逞しさなので羨ましいことしきりです。

 

お母さんが元陰キャだと普通に育ってくれるだけですげぇ!リア充!既に私を超えてるぜ!と日々尊みしかなくて楽しいです…良かった私底辺育ちで…w

 

しかし運動=カラダに良いって意識しか無かったけれど、運動が好きすぎてもカラダ壊すんですね。

中学生の上の子は柔道と陸上をやっているのですが試合の度に無理をし過ぎて故障してしまうのでスポーツ整形や柔整に通っています。

コーチと相談しながら出る試合を調整している感じです。

まだ体が出来上がってないですからね。
それでも大会に出たい、勝ちたいって気持ちはものすごく尊いものだと思います。

 

いいなぁ、お母さんは鈍すぎて何一つ楽しめなかったなぁ…なにかと競い合う体育の授業が無くなってからは、少しは楽になったのですが。

 

優勝ってきっと、気持ちの良いもんなんでしょうねぇ。
とりあえず私はゴハンや送迎で陰ながら応援したいです。

 

子どもの話は書けない、と言いながらついつい書きすぎてしまいました。

とりあえず今の私はこんな日々を過ごしています。
今日はホントに何でもない、未来の私に向けたただの記録。

 

あなたはどんな夏を過ごしたのでしょうか?

ブログを通して伝わる誰かの暮らし、いつも楽しみにしています。

 

 今週のお題「夏を振り返る」
お題、締め切りすぎてしまいました…

恥の多い人生とおがくず自尊心

恥の多い人生を送ってきましたグフゥ。

 

だいたい何なの『おがくず自尊心』とか意味分からねぇタイトルばっかり付けやがって。検索に引っかかりませんですことよ?

そもそもまっとうな神経を持つ40代主婦だったらこんな文章をコツコツ真夜中にノリノリで書かないってば!おまけに調子に乗りやすい性分、褒められればすぐその気になりブログでもエラソーに教訓垂れちゃったり…

グフゥ‼己がフォカヌポゥ!こんなの笑うしかありませんがなコポォwww

 

どなたかー!
介錯を、介錯をお願い出来る方はいらっしゃいませんかー!
スパっと、とっととやっちゃってーー!

 

まぁこんな感じで、恥の多い人生を送ってきたわたくし。
定期的に氏ねるぅ!みたいな羞恥心に襲われる訳であります。

よく死ぬ間際にはいままでの人生が走馬灯のように…なんて話を聞きますが、私の走馬灯が『人生☆失敗セレクション』だったらどうしよう、と今から恐れおののいています。

氏ねる!それホントに即氏にたくなるやつだからやめてぇ!恥ずかしいシーンを厳選しないで!

 

ねー、ホントにこんなスットコドッコイっぷりですから。

前回記事で『タピオカもないとかw拙者そんな田舎住めないでござるw』みたいな仮想敵にうっせ―テメェの棺桶にタピオカ詰めてやらぁ!なんてイキってたわたくしですが、もう自分の価値なんてカブトムシの幼虫以下ですから。

どうかおがくずを…私が死んだら棺桶におがくずをぎっちり詰めてやってください…そんで燃やしてぇ!豪快に燃やしてぇ!

 

 

…と、まぁこんな感じで己が愚かであることはきっちり自覚している私ですが、だからと言って他者が「やーい!バカみっけーー!」なんて喜んで踏みに来たら即ブロックです。たまには斧も出てきます。伐採大好き!

 

少女マンガでよくあるじゃないですか。
『お前のことをバカにして良いのは俺だけ』みたいな間違った独占欲が。

ああいう感情を、私は私に抱いています。

私のことをバカにしていいのは私だけ!

オメーにタダでバカにされる筋合いはないんじゃ、せめてAmazonでなんか買ってからほざいてって!

 

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さて、こんな風に冗談めかして書きましたが、『誰かに馬鹿にされる筋合いはない』と思っとくのって、人生において結構大切なことだと思ってます。

 

私の周りには数人、自分を卑下する癖がある人がいるんですけど(私なんか、私なんて…みたいな)だいたいそういう人って実際は優しくて謙虚な良い人なんですね。

だからいつもそんなことないよ、感謝してるよ、って言うんですけど残念なことにそうした褒め言葉はなかなか届かない。

そういう人たちがスゴイ!私のことを分かってくれてる!と心を開くのは、自分のことを自分と同じくらい(あるいはそれ以上に)卑下してくれる人が多いんですよね…。

 

しかし『私ってバカだから…』『そうだよなwお前ホントに馬鹿だもんなw』みたいな会話がホントに仲良しの証なのだとしたらちょっぴり戦慄します。

しかも同じくらいに卑下ならまだしも、更にどん底に突き落とし『お前なんか一人じゃなんにも出来ないんだから黙って従っておけ』みたいな洗脳をかまそうとする危ないヤツも寄ってきがちだし。

 

私なんて、は悪くないんですよ。

謙虚なことは良い事だし、控えめな人は好かれます。

 

ただ『私なんて』こういう人間だけど、だからといって他者が勝手に踏みにじって良い訳ではない、という自尊心だけはちゃんと持っていて欲しいと思います。

 

あなたが本気で『自分はダメだ』と思ってるんだとしても、他者がそんな弱気の尻馬に乗って『そうだー!そんなヤツは俺に従えー!』なんて言ってきたらそっちの方がよっぽどダメだしヤバイやつですよ。

 

私も棺桶におがくず詰めたいくらいのダメ人間ですが、だからと言って『こんにちはバカw』みたいなことを言ってくる奴の方がよっぽど下だと思っています。

 

大体さぁ!人を馬鹿にして笑いが取れるとか思ってる時点でバカなんすよ!
本気でウケたいなら!我が身を晒せや!

テメーのことは何一つ書きもしねぇ癖に上から目線で評論家ヅラしてんじゃねぇーー!

 

あっ…誰かのための文章を書きたかったはずなのに結局自分の胸糞が溢れだすっ!

 

まぁ私なんておがくずだもん、話のオチもこんなもんすよ。


でもね、あなたも私も誰かに馬鹿にされる筋合いなんてない。
そのことだけは、忘れないでいて欲しいです。

 

 

〇〇には住めないとか言っちゃう奴は不躾

このブログの筆者は田舎者である。

なので『田舎には住めなーい』なんて言われるとそれなりにムカつく。

『だってーコンビニないしータピオカ屋さんもないしー』

自炊しろよボケナスがっつ!コンビニがなきゃ生きられないヤツ、弥生時代転生したら即ダイよ⁉ドングリの食べ方くらいちゃんと学んで!
タピタピ言ってるやつはてめぇの棺桶にタピオカ流し込んでやっから楽しみにしとけーー!

 

…と、このようにかるーくムカつきがちなので、同じようによく言われがちな『東京には住めない』という言葉もどうなのかなぁ、と思うのである。

誰だって、自分の住む場所を『〇〇には住めない』なんてマウントされたら面白くないよね。

 

しかしながら実は筆者も東京には住めない、と思ってしまう側の人間である。

だって水道水ぬるいし空気悪いし道覚えられないし人多すぎるし…

 

でもさぁ。
そう思っちゃう己にものすごーく絶望する。

キレイな水と空気がなきゃ生きられないとか、お前は腐海の生き物か!?
清浄じゃないと無理とか絶滅目前じゃん!

どこへ行ったって道は覚えられないけど、それも動物としてどうかと思うよね。
思い出せお前の帰巣本能!

あと人間に生まれたくせに人混みダメとかホント劣化じゃね?原始時代思い出してーー!大きな生き物に襲われた時群れとかないとホント危険よ!ピクミンだったら即食べられちゃうヤツ!

 

そんな訳で。

人は『〇〇には住めない』と無意識のマウントをしがちだけど、目線を変えれば『〇〇には住めない』=環境に適応できない劣った人類である私、をアッピールしちゃってるのかも知れないよね、というお話でした。

行列に並べないとか、並ぶ奴はバカとか言う奴も同じやでー。
そう思う気持ちは分るけど、もしかしたら並ぶ人の方が環境に順応してるのかも知れないじゃん?

 

誰しも、自分の中にある常識に基づいて物事を解釈するものだけれど、その常識が本当に『今の常識』なのかどうかは常にアップデートしていかなければならないものだし、たとえ他者が効率的には見えない行動を取っていたとしても即バカ呼ばわりはなんかアレだよね。

TVに写る行列があなたに迷惑を掛けた訳じゃない。

それなのに本気でイライラしたり、なんでもっと効率的に生きられないんだ?なんて他者の人生にイラつくようになってしまうと『思い通りにならない世の中』に病んでしまう気がするので。

やっぱり『人は人、自分は自分』が人生の基本ですよね。
この言葉を書くと子どもの頃物をねだる度に言われた『よそはよそ、ウチはウチ!』を思い出して辛いのですが…

ううう、サンタさんのプレゼントまでよそはよそ方式が導入されるだなんて人生は世知辛い!

 

 まぁとにかく『すごーい、私だったら出来なーい、こんなとこ住めなーい』的なことを恥ずかしげもなく言う奴はアップデート機能のついてない劣化した人類だと思って生ぬるい目で見とけばいいと思います!

例えるならばウインドウズXPな!もうサポート終了しました、ってのを公表しても恥ずかしくないと思うなら堂々と言えやー、とまで書いたところで自分の過去を思い出し…

 

アレ?偉そうに書いてるけど私もかつて『住めなーい』とか『出来なーい』とか言ってたね?ほざいてたね?

 

あああああすびばぜん私こそがXPでした…恥の多い人生を送ってきましたーー!うううどうせ私なんて真っ先に食べられるピクミンなんです不躾なんです色々すいませんでしたっ!(唐突に反省して終わる新スタイル

 

ピクミン3 - Wii U

ピクミン3 - Wii U

 

 

北へ向かう魚

寒さが苦手で、ずっと南下したいと思いながら生きてきた。

 

北の小さな町で育ち、風景画を描くのが好きだった子どもは、冬になると狭い絵画教室の中でしか描けないことに不満ばかりを抱いていた。

白いダルマストーブに乗せられた薬缶が、しゅんしゅんと湯気を吐く。
すぐに日が落ちる、長い長い北の冬。

暗い教室で描いた静物画の背景はいつも、青と灰色を混ぜ合わせた仄暗い色合いだった。あれはきっと、私の心象風景だったのだ。

 

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短い春と夏の間は、教室の外に出て周りの絵を描くことが許されていて楽しかった。

絵画教室の建物には母屋と離れを繋ぐ大きな屋根と通路があり、ベンチとテーブルが置かれている。

鮮やかなペンキで塗られたその場所が大好きで、画板を抱えてその辺に座り込んでは中庭の景色や道路の向こうに続く古めかしい住宅地を描いていた。

 

中庭がある、雪が多く降る地方には珍しい作りの家だったが、画家でもある先生のこだわりだったのだろう。南仏風の明るい塗り壁、通路は可愛らしいアーチ型。

 庭木にはブランコが吊るされていて、友達と変わりばんこで背中を押し合った。

  

風景というのは不思議なものだ。

目の高さ、見る角度が違うだけでまるで別の絵になってしまう。
隣に並んだ仲良しの少女でさえも、描く絵はまるで違うのだった。

空の色も、青葉の色も、人によって見える世界は違うのだと初めて学んだのは、きっとあのキャンパスの中だったのだろう。

 

私の記憶に残る景色も、今の私が見たらまるで別物なのだろうと思う。

それでも私は愛している。

あの寒い北の町に訪れる短い夏を、柔らかな緑の色を。

 

ずっと南を目指していたけれど、いつからか生まれた場所の景色をもう一度見たいと思い返すことが増えた。

 

生まれた町の近くを流れる大きな川は、秋になると遡る魚で埋め尽くされる。

なぜ鮭は傷だらけになってまで生まれた場所を目指すのだろうと、子どもの頃は不思議だった。

でももしかしたら私の中に時折浮かぶ帰りたいという気持ちも、あの鮭と同じものなのだろうか?

 

今はまだ分からない。

それでもいつか、何処かへ行きたいと思いながら今日も歩いている途中。