おのにち

おのにちはいつかみたにっち

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

濃いファンタジーあります!-乾石智子『炎のタペストリー』

乾石(いぬいし)智子さんの『炎のタペストリー』を読み終えた。『夜の写本師』というシリーズでデビューして以来、ずっとハイ・ファンタジーを書き続けている作家さんだ。『炎のタペストリー』は一巻完結の物語なので、彼女の作品を初めて読む方にはちょう…

仮設と虚無で満たされて

仮設を甘く見てはいけない、という増田を読んだ。なんか分かる、すごく良く分かる。 anond.hatelabo.jp 何かが壊れた時、間に合わせで手近なホムセンなんかの商品を買うけれどそういう品に限って思いかげず丈夫で、長く付き合う羽目になってしまったりする。…

幸福なエッセイ0時代

かつてエッセイとは、小説家とか詩人とか、選ばれしものが綴るものだった訳です、特に昭和の時代には。 銀色夏生とか原田宗典とかさくらももことか、学生の頃はみんな読んでましたっけ。それから山田エイミーとか、龍の方のムラカミさんとか(当時はそんな風…

世界の終わりと増殖するポトス

先日SFチックな短編小説を書いた。壁で分断された世界の物語だ。日本中、もしくは世界中が謎の壁に囲まれて、隔てられている。 要するにドラマ『アンダー・ザ・ドーム』(町がドームに覆われ、外部から遮断される)のような状況が、世界中で起きたらどうなる…

演劇病

今日は昔「短編小説の集い」用に書いた小説を上げてみます!小説だけの別サイトに公開していましたが、なかなか更新する機会もないので、メインに移動。初めての方も一度読んだ方も、楽しんで頂けたら嬉しいです。 お題があって、そのテーマにそった短編小説…

『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた』感想

東山彰良さんの『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』という本を読んだ。タイトル長い、しかし中身は軽妙。表紙も爽やか。 東山彰良さんの作品はまだ『ブラックライダー』と『罪の終わり』しか読んでいないので(どちらも終末世界を舞台に…

終焉の町からの手紙

町の間の境界線が、本当の壁になってからもう随分経つ。セルリアンとか陰謀説とか、難しい話は私には分からない。とにかく私たちは町単位で分断されてしまった。壁が通すのは水と光と空気だけだ。どこかで誰かが調査しているのかも知れないが、外に出られる…

実録・やれたかも委員会

職場の後輩たちと2次会に行った。ピザが美味いのだが、店内が薄暗すぎて何を食べているのか分からなくなる、そんなスナックである。 スナックなのになぜかオッサンが一人しかいなくて、綺麗なお姉ちゃんの代わりにオッサンの趣味の漫画がたくさん置いてある…

フリーゲーム『セブンスコート』が面白い!ファンレターを送りたくなる物語

ゆうべふらふらとネットサーフィンしていたら、とれいCさんがかなり昔に紹介していたフリーゲーム『セブンスコート』に引っかかってしまった。 もう私、このゲーム評価しまくりよ! なんて熱い言葉に惹かれてついつい深夜からプレイ開始。『ノベルスフィア』…

藤野可織『おはなしして子ちゃん』と私の読まず嫌い

藤野可織さんの『おはなしして子ちゃん』を読んだ。2013年の本。ずっと図書館の書架にあって、かわったタイトルだから覚えていた。でも実は、手に取ってみたことは無かった。 なんていうか、読まず嫌いをしていたのだ。 藤野可織、という著者の名前が可憐で…

ともだち幻影

年明けに、学生時代の友人たちと久々に会った。いわゆる新年会、という奴である。 友達は女子会だー!なんて騒いでいたけれど私はしっ、と指を立てて辺りを伺いたくなってしまった。40過ぎて自分に子、を付けたりカワイイイイ、なんて言っているとどこかか…

レジェンド葛西に学ぶ!40代からの疲れない体作り

あけましておめでとうございます、おのにちです!年の初めのお正月です、皆様どうお過ごしでしょうか。私は作り置き料理をたくさんこさえ、漫画を大人買いし、ゴロゴロすることに本気出してみました。朝寝朝酒もってこーい! ...ところがたった二日で挫折。…