おのにち

おのにちはいつかみたにっち

500記事までの道程・悲喜こもごも

こんにちは、みどりの小野です。
タイトル通り、ブログ開設から2年半、ようやく500記事に到達しました…!

ポジ熊さんの偉業(もしくは異形)を鑑みると遅いわ!って感じですが、私なりによく頑張った。エライ偉いエライ…

さて、自分を甘やかすのはこの辺にして、今日の意向を。

最初は500記事記念で最近読者になった方のためにブログ自選集でも書こうかなー、と思ってたんですが、そんなことを呟くと…

「燃えた記事が読みたい」「ファー」「マスヲ&ホビヲ」
鬼がうようよ寄ってきたよーー!

 

という訳で少し趣向を変えて、初めての記事からスタートして古い順に、2年もはてなブログで書くと人はどうなってしまうのか、という実録レポです。

 

最初はみんな初心(ウブ)だった

  

yutoma233.hatenablog.com

 

初月の記事。 
この頃は誰も読んでいません。
読んでいないので、あまりにも自由に書いています。

あ…頭が…。
しかしこの記事に書いていることはすべて真実です。
やっぱり頭が…。

突然挟み込まれる『文章が見出し』という斬新すぎる構成に更に頭が頭が。
でもこれもいい思い出?なので残しておきます。

見出しが使ってみたかったんだろうと思います…。

 

少しは慣れた三か月目

 

yutoma233.hatenablog.com

 

少しは慣れてきた頃。スターもブクマも、ほんの少しついています。
ぱくたその無料写真を貼る、というテクも身に付きました。

でも相変わらず『見出しは文章』です。
あと、太字とか大文字を使うのがかっこいいと思ってました。

う…やっぱり頭が…。
額の第三の目がうずくぜ…(黒歴史的な意味で)

 

半年目の小説(三年目の浮気的な響きで)

 

yutoma233.hatenablog.com

 

半年目。
この頃は当時はてなブログで開催されていた(今はnoteに場所を変えて、続いています)短編小説の集いにも参加していました。

短編小説はヘタクソですが、いい気分転換になるのでまた書きたいです。
これは等圧線のラインって女体っぽいな、という変な思いつきと艦これを合体させたようなラノベです。自分でも書いた内容をすっかり忘れていたので『何考えてんのかなこの人…』と頭痛がしました。

ラストはけっこう好きですが、ちょっと唐突ですね。

 

強くなりたいだとか、誰かに勝ちたいとかじゃなく、ただ純粋に手を伸ばさずにはいられなかったのだ、自然の作り出した気圧配置のあまりの美しさに。

 ロバートがニナの手を掴んだあの日からずっと。

   

 8か月目のストレス

 

yutoma233.hatenablog.com

 

ストレス解消法に関する記事ですが、我ながら体力任せすぎます。

今の私は年相応に、空の段ボール箱を蹴っ飛ばす、というライトな手法にシフトしました。

…たまに中身が入っていて、泣きますが。

 

10か月目の本音

 

yutoma233.hatenablog.com

 

多分初めてのホッテントリ。
この頃カンドーさんと知り合って、かなり影響を受けました。

それまでは明るい話、楽しい事を書こう、と努力していて。
マイナスなことは書きたくないな…と自分を取り繕っていた部分がありました。

ところが、カンドーさんがかつてどん底だった頃の記事を読んで。
不幸だった頃の話って、カナシミだけじゃなく救いにもなるんだな、とはっと気がつきました。

この頃はまだ笑いを取ろう、という意識が抜けていませんが、この後はどシリアスな話も書けるようになったかな?

まだまだ稚拙ですが、大事な転換点だと思います。

 

一年目の暗い話

 

yutoma233.hatenablog.com

 

そんな訳で、ちょっとシリアスな話を書けるようになった一年目の話。

子育てに本気になりすぎて、子どものために人混みを避け公園にしか行かず、鬱になりかけてた時代の話です。ベビハラの記事に反論したくなるのはこの時代があったせいかも。やっぱり外に出ようぜ、お母さん!

 

一年3ヶ月目の露出(炎上)


ブログ始めて一年3ヶ月目のホッテントリ&炎上がこの記事です。

 

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おまきさんの大好きなまたぎファー!
ちょっと事情があって(グーグル先生的なアレ)修正されてますが…。
この記事めっちゃ叩かれて凹みましたが(主に2ちゃんで)今読み返すとそこそこ面白いし、写真もちゃんと盛れててええやん!と再評価です。

ただこれを子どもに見せられるかはともかくとして…ううやっぱり頭が…。死ぬ前に消す…。

なお、人生で一番凹んだブコメがこの記事の谷間写真につけられた「背中?」というコメントです。うっせぇバーカバーカ!

 

一年4ヶ月目の炎上(そして荒む)

 

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はいこれも燃えましたね(吐き気)。
ただこれは『つまらない』以外に燃えどころが見つからないのですが…。
ようするに納豆を何万回もかき混ぜる、という有名なネタを真似しただけの記事です。ただそれだけです。

晩ごはんの時にちょっと魔が差した軽いネタなのですが、予想外のブコメがついてしまい燃えました。

この頃が一番炎上が激しくて、ブログが楽しくなかった時期ですね…。

デイリーポータルへのリンクは最初から貼ってあったのですが(つか貼ってなくたって誰でも知ってるだろーがこんな有名ネタ!それを受けて書いてんだから!)2ちゃんには「最初は貼って無かった、注意を受けてから張った、私の記憶では」と書かれました。

記憶ほど怖いものはねーな、と思ったのでそれから『多分』とか『私の記憶では』とか『証拠ないけど』と書く奴の話は信用していません。

 

一年11ヶ月目のホッテントリ(軽く炎上?)

 

yutoma233.hatenablog.com

 

これはすごく読んでもらえた記事。

作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんに賛同・リツイして頂けて、Twitterからの流入の多さに驚きました。ただはてブは伸びた分、少し燃えましたね。

確かに物言いは少し強かったかも知れませんが、今の私も当時と同じ気持ちです。

部活の無駄な空気イスを廃止したって、損する人は何処にもいない。ちょっとでも今日より楽して生きようぜ、それが進化でしょ?

なお、読もうと思ってた本はまだ未読です…。

 

 一年12ヶ月目のお気に入り

 

yutoma233.hatenablog.com

 

これは自分で一番好きな記事かも。
社会派、シリアス、ネタ系…色々書いてますが、自分が一番書きたいのはこうしたテキストサイト系の明るいネタかも知れません(でもセンチメント系も好き、我ながら両極端)。

ただ奇跡が降ってこないと書けないので、毎日が奇跡待ちです…。

 

そして2017へ…。

 

もうすぐ3000字!さすがに面倒くさくなってきたのでこれで過去記事紹介は終わりです。あとは自分で読んでね!(雑)

おまけに、いままで頂いた中で一番嬉しかった言及記事を貼って終わります。

 

www.move-wife.com

 

いつも色々アレなマスヲ氏ですが、この記事はホントに嬉しくてスマホのお気に入りに入れてあります。

ただマスヲ氏のおっしゃる読者を魅了する『能力』は未だによく分かっていません。
あと『とてもヘタクソで素人丸出しの文章』も刺さったんでもう少し上手くなりたいです!

500記事も書いて、少しは上手になったつもりでいましたがこうやって読み返すとまだまだですね。

これからも、少しでも面白い記事が書けるように精進していきたいと思います。
私にとってブログは、文章修行の場なのかも知れません。

 

余談:生年月日は身バレ注意

 

えっと、常日頃身バレ注意のために生年月日だけは書かないようにしていたつもりだった私なのですが、過去記事を見ていたら小文字で今日お誕生日ダヨーン♪的記事があって吐き気と共に消しました。
小文字で書いても意味ねぇから、過去の私!

という訳で、せっかく書いていたこの記事は499記事目になってしまいましたとさ…最後まで締まりませんが、これからもこんなおのにちをどうぞこれからもよろしくお願いします(吐血)!

 

命を繋ぐということ‐『ギフト 僕がきみに残せるもの』

今日出勤前にあさチャン!を見ていたら、元プロスポーツ選手の物語が紹介されていて朝からメイクがヤバいことになってしまった。

出がけに泣かすのやめろよな!と思いつつ一日中頭を離れなかったので、今日はそのお話を。

 

スティーヴ・グリーソンの物語

 

スティーヴ・グリーソンは元アメリカンフットボール選手。
成功を収め引退、美しい妻と結婚。
しかし絵にかいたようなアメリカンドリームに、暗い影が刺す。

スティーヴは徐々に体中の筋肉が動かなくなる難病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)だと診断されたのだ。

少しづつ体が動かなくなり、やがて車椅子、いずれは話すことさえ叶わなくなる。
絶望の日々に彼が貰ったかけがえのない希望は、妻のお腹に宿った新しい命。

わが子を自分の腕に抱きたい。最高の父親になりたい。

その夢は、生きるための希望になる。
いつ話せなくなるか、命を落とすか分からない日々の中で、彼は息子に宛てたビデオレターを撮りはじめる。

やがて子どもが生まれスティーヴは夢を叶える。

子どもが乗るソリを電動車いすで引き、二人で一緒に庭を駆け回る。
たどたどしい声でアイラブユーを伝えれば、子どもは覚えたての言葉で「パパ!」と叫ぶ。

その光景は幸せに満ち溢れているように見える。

 

でもビデオレターは続く。

 

今日が自分で話せる最後の日になるかも知れない、そう言って堪えきれない感情を表に出すスティーヴ。

今の自分には叫ぶことしかできない。

叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ!

 

言葉数は少ないけれど、この世の絶望がすべて詰め込まれたような、辛い映像だった。

 

子育てに大切なこと

 

子育てで一番大切なことは、自分が愛されているということを子どもに実感させることだ、と聞いたことがある。

愛情の多少はあれど、親は子どもを愛しているものだと思う。
自分で育ててみて実感した。
ほったらかしでも子は育つ、なんて言葉は大嘘で、実際には新生児などほんの数刻目を離しただけで死んでしまうような危うい生き物だ。

自分の足で歩けるようになるまで育て上げるだけでも一苦労。
愛情無しで成しえることではない。

私自身親とは上手く行っていなくて、放置されていると思い込んで育った。
自分のことはなんでも自分でやって大きくなった…つもりでいたのだが、そんなことは不可能で、私の欲しい形ではなかったけれどちゃんと愛はあったのだ、と今は思えるようになった。

 

スティーヴの息子は、いつか大きくなってビデオレターを見た時にどう思うんだろうか。

父はもう子を抱くことが出来ない。子守唄を歌うこともできない。
それどころか、もはやこの世にいないかも知れない。

 

それでも、暗い箱の中に閉じ込められていくような絶望の日々の中で、最高の親になろうと父は抗い続けた。

その叫びだけで、愛は充分伝わるんじゃないかと思った。

 

父親にとって、自分はかけがえのない存在だった。
そう感じることで自分を大切にしよう、いつか自分も父になろう、と思えるのだと思う。
そうやって受け継がれていく命こそが、最高のギフトなのかも知れない。

 

実はあさチャンでやっていたのは現在ヒューマントラストシネマ有楽町などで放映中のドキュメンタリー映画『ギフト 僕がきみに残せるもの』の宣伝でした。

 

transformer.co.jp

 

全米が泣いた、とかキャッチコピーはベタですけど、私はたった5分ほどの映像で号泣してしまいました…。

映画館は想像しただけで脱水症状になりそうなのでやめておきますが(こういうのホントに弱いからダメー!一人でこっそりDVDを見たい)、TVを見なかった方、興味が湧いた方はいかがでしょうか?チャリティコラボ前売り券もありました。

 

叫ぶことしかできない、と本当に叫び声を上げるシーン、是非あなたにも見て欲しいです。こんな悲痛があるだろうか、と映像が頭から離れないのです。
そして子どもと向かい合う、希望に満ちた笑顔も。

 

 

夏休みに!おすすめ地底探検SF6選

夏休みです!
夏休みなので、県民として福島が誇る鍾乳洞、あぶくま洞にて涼んできました!
暗いぞ狭いぞ綺麗だぞ!
入場チケット1200円(ネット割引あり!)にプラスして200円払えば、ものすごく狭い所を登ったりくぐったりする探検コースにチャレンジできるのですが、そこがめっちゃスリリングで楽しい!

あぶくま洞


あぶくま洞に行くなら探検コースが絶対にオススメです。
ただ175cmのダンナはかなりギリギリだったので、体の大きな人は穴に詰まったプーさん状態になるかも知れません。ご注意ください。

さて、私にとって洞窟で思い出す物語は…

地底世界ペルシダー!

 

地底の世界ペルシダー (創元推理文庫 601-19 地底世界シリーズ 1)


エドガー・ライス・バローズ(私の頃はバロウズ表記だった)の冒険小説。
子どもの頃この物語を読んで、血沸き肉躍る戦いにワクテカしたものです。

というわけで今日はおすすめ地底探検モノSF、ベスト6です。
ジャンルが狭すぎるのでアニメ、映画、小説、マンガとごちゃごちゃになっていますがご容赦ください。

なお、参考にしようと思って地底探検 SF おすすめ でぐぐったらロクにヒットしなかったので、この記事で検索一位取れそうな気がしてます。
…誰が検索するんだ、という正論はともかく…

なお、10選、おすすめ100(あるのか…!?)を書けば、余裕であなたが一位取れるぜ!
HERE COMES NEW CHALLENGER?

 

エドガー・ライス・バローズ 『地底の世界ペルシダー』

 

地底の世界ペルシダー (創元推理文庫 601-19 地底世界シリーズ 1)

地底の世界ペルシダー (創元推理文庫 601-19 地底世界シリーズ 1)

 

 


地底小説にハマったきっかけは、小学生の時父親の本棚から拝借したバロウズでした。
バロウズって誰やねん、と思った方はシュワルツェネッガーの映画「コナン・ザ・グレート」を思い出して下さい。作者は別の人ですが、ストーリーは正にあんな感じ。
若い頃のシュワちゃんそのもののヒーロー、お色気系の姫君、敵の妖術師。

あのヒロイックファンタジーの世界、今でも大好きです。

 

ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』

 

地底旅行 (岩波文庫)

地底旅行 (岩波文庫)

 

 

地球空洞SFの元祖、と教わって中学生の時に読んだのがジュール・ヴェルヌの『地底旅行』。だけど正直ストーリーはうろ覚え。

東京ディズニーシーのセンターオブジアースとか、不思議の海のナディアにもそれっぽいシーンがあったような。
もう一回読み直したい…けどめんどくさいから映画見よっかな。
奥泉光さんの『新・地底旅行』は面白かったんだよね…。

 

新・地底旅行

新・地底旅行

 

 

あらすじとか、エピソードはめっちゃ面白いし、様々な作品に引用されてるジュール・ヴェルヌですが、原作はちょっと堅苦しくて苦手かも。

 

映画『ドラえもん のび太の創世日記』

 

 

地底は空洞だーーー!ってめっちゃワクワクする映画が『ドラえもん のび太の創世日記』。
ドラえもんの秘密道具で作られた地底世界にのび太達が初めて降り立って歓声を上げるシーン、いまでも好きです。
私までわあっ!って声を上げたくなった、あの感動が忘れられません。
ドラえもん映画のかけがえのなさって、やっぱり最初のイントロダクションだと思う。
あと、毎回イイ奴になるスネ夫とジャイアン。

 

映画『サカサマのパテマ』

 

サカサマのパテマ

サカサマのパテマ

 

 

パテマ…パテマは…。
公開前のショートムービーはめっちゃ好きだったんですよ!
パイプの張り巡らされた地下世界、きれいな映像、かわいいヒロイン。

出来上がった映画も、すごくキレイにまとまってました。
地下の少女と、地上の少年の出会い。ディストピアな地上世界の謎。そして果てしない空に飛ばされてしまったヒロイン、突然ひっくり返る天と地。

子どもにも安心して見せられる内容、高学年くらいなら説明しなくても理解できるストーリー、ちょっとしょぼい最後の敵。

面白い…と思うんだよ。お話もまとまってるの。
でもなんだか、キレイに着地しすぎてて余韻が残らない…!

物語にはちょっとだけ、作者のこだわりの詰まった枝葉部分みたいなものがあったほうが面白くなるのかも知れません。
続編や、サイドストーリーが見たくなるような、ほんのちょっとの余韻。

個人的に全部を語らないで終わる物語の方が好きだから、そこがしっくり来なかったのかも。

 

つくしあきひと『メイドインアビス』

 

メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

 

 

初めて読んだとき、めっちゃワクワクしました!
アニメ版もあって、そちらも主題歌が素敵で最高ですね。

絵が可愛らしくて、童話のようにほのぼのとした話なのかな…と思わせつつストーリーはめっちゃハード。
いつ命を落とすか分からないシビアな探検の物語です。

なんとなく「最終兵器彼女」で有名な高橋しんさんがサンデーで連載してたマンガ『きみのカケラ』を思い出しました。あの作品も童謡の殻を借りて物語はハード。

何より、深く深く地下へ潜っていく、って展開が熱くて最高ですね…!

弐瓶勉『BLAME!』

  

新装版 BLAME!(1) (アフタヌーンコミックス)

新装版 BLAME!(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

この作品は、映画公開を記念したアンソロジー小説から入ってしまった邪道な私…。
でもこのアンソロジーも、執筆者がめっちゃ豪華で面白いんですよーー!

 

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 高度に階層都市化され、増殖を続ける不安定な世界で深く深く探索を続けていく主人公。
増築し続ける高層都市の物語なので、どれだけ深く潜っても地下なのか、地上なのか定かではないのですが、潜っていく感があるので面白い。

『BLAME!』本編、もしくは映画みなきゃー!と思い、とりあえず二瓶勉導入編としてアニメ『シドニアの騎士』1,2を鑑賞しましたがこちらもむっちゃ面白かったです。
しかし物語はまるで完結してねぇ。シドニアも原作買わなきゃ…!これが沼か…!

 

番外編 新井素子『あなたにここにいて欲しい』

 

あなたにここにいて欲しい (ハルキ文庫)

あなたにここにいて欲しい (ハルキ文庫)

 

 

地底探検モノではないですが、鍾乳洞ってスゴイ!面白そう!と思うきっかけになったのが新井素子さんの『あなたにここにいて欲しい』。

物語のハイライトが、巨大鍾乳洞秋芳洞を舞台にした対決シーンで、むっちゃ憧れました。秋芳洞はまだ未踏なのですが、あぶくま洞とその近くにあってさらにハードな入水鍾乳洞(長靴、カッパ必須。もはや観光ではなくケイビング。子連れきついが大人は楽しい!)は2回くらい行きました。

洞窟って、いいよね…!
そんな訳で今日は私の好きな地底探検SF6選です。

ホラーとか、ノンフィクションとか、もっと面白い地底探検モノはこれやで!ってオススメがあったら是非是非教えて下さいね。
もっともっと、このジャンルに潜りたい小野です!

 

残暑お見舞い頂きました。

葉書など、書かない/貰わない昨今ですが、素敵な暑中お見舞いを頂いてしまったので、紹介します。

 

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会津に住むみどりの小野、という私のことを上手く盛り込んで、私のブログのことを『今、日々その暮らしを紡ぐ』と書いてくれているのだ、と思います。

「小町」は、私が普段『はてなブログの小野小町』と呼ばれているところから来たのでしょう(事実無根)。

緑の風が吹いてくるような、自分のブログを少し誇れるような、とても素敵な葉書でした。

大切にしますね。

贈って下さったのは船橋海神さま。
はてなブログではdk4130523(id:cj3029412) という名前で活躍されています。

 

dk4130523.hatenablog.com

 

この葉書は、dk4130523さんがCAMPFIREで募っていた「無菌の国のナディア」外伝と、それにまつわるプロジェクトに、わずかながら協賛したから届いたものだと思われます。

 

camp-fire.jp

 

ノンフィクション 「無菌の国のナディア」外伝は足掛け15年の力作。
関係者へのインタビューから、一人の少年と、血液内科医の不思議な出会い、それから別れを浮き彫りにしていきます。
ノンフィクションでありながら、著者の思い入れも切実に伝わってくる、忘れられない物語でした。

詳しくは下記のdk4130523さんの記事をお読み下さい。

私は物語の発端となった2ちゃんのスレッド「無菌の国のナディア」を知らないのですが、当時の熱狂、それから2人の出会いに取り込まれてしまった作者の情熱が伝わってくるような、素敵なお話でした。

 

dk4130523.hatenablog.com

 

ではでは、船橋海神さま。
本当に素敵なお葉書ありがとうございました!
これからも、日々の暮らしの小さなあれこれを、楽しく紡いでいけたら、と思っております。

便乗牛乳石鹸CM・ショートストーリーズ

牛乳石鹸CMがこの夏、盛り上がってますね。

最初はケーキ腐るーー!とかプレゼント当日でいいの⁉と戸惑ってた私ですが、皆様の色んな意見を読むうちに一周回って面白くなってきました。

 そんな訳で今日は三者三様、家族の目線に寄り添う「私の考えた牛乳石鹸ショートストーリズ」です。

 

父・浩文編

 

「電話、大丈夫ですか?」

部下に心配されて、浩文はつい携帯を気にしてしまう自分に気が付いた。

何やってんだろ、俺。

落ち込む部下を励まそうと飲みに誘ったものの、逆に気遣われる始末。

「じゃあ、今日は本当にありがとうございました」

大荷物を抱え、電話を気にする俺を心配して、部下は早く帰ろう、と言ってくれた。

部下には心配され、頼まれたケーキはぬるくなっていて。
どっちも中途半端。ホントに何やってんのかなぁ、俺。
あの頃憧れたおやじの背中が、遠くに見えた。

家に帰ると少しふくれた妻が「お風呂、入ってきたら」とボソッと言った。

明日はちょっとでも、前に進めますように。

さあ、洗い流そ。

 

妻・浩子編

 

夫に掛けた電話は留守番モードに切り替わってしまった。
溜息を押し隠し、浩子は明るい声で子どもたちに向き直る。

「パパ、仕事で遅くなるみたい。先にお風呂に入っちゃおっか!」

父親の帰ってこない誕生日。
ケーキも無く、プレゼントも届かない。
内心落ち込んでいるはずなのに、大人しく母に従う息子がいじらしく、悲しかった。

親子なのに、なぜかいつも距離を感じる父と息子。
息子に父を慕ってもらおうと、プレゼントとケーキを頼んでみたけれど、少し性急すぎたのかも知れない。

もしかして…気がついている…?

白い泡に包まれた、息子の目元は父にも母にも似ていない。

6年前、たった一夜。
昔付き合った男とのあやまちが頭をよぎる。

…洗い流さなくちゃ。

軽く頭を振って、罪の意識を覆い隠し、浩子はまた明るい声を上げる。

「さっ!洗いながそー!」

 

息子・ヒカル編

 

5歳の誕生日はサイアクだった。
帰ってこない父親、動揺を隠して作り笑いする母親。

眠る間際に届いたのは、グズグズに溶けたケーキとサイズの合わないグローブ、それから酔っぱらったオヤジの姿。

それからずっと、仕事にも家庭にも煮え切らない父親と、そんな父にはっきり言えない母親に、鬱屈ばかりを抱えて育った。

会社人間を嫌い、親子の絆にも背を向けて。
気が付けば俺は、自分の思うがままに生きる人気YouTuberになっていた。

VALU全売却の影響で、通知の止まらないスマホを放り投げ、バスルームに向かう。

あの頃も今も、牛乳石鹸は俺の傍らにある。

「さあ、洗いながそ」

イヤなことがあった時口をつくこの言葉が、かつての父の、母の口癖であった事を、ヒカルはまだ知らない。

 

殺人ピエロ編

 

「ブンブン♪ハローYouTube!生中継を始めるよ!ここはなんと、人気YouTuberヒカルくんのお部屋!
すっごい高級マンション、稼いでるよねー。今日はVALU問題で炎上中のヒカル君ご本人に、これからどう責任を取るのか、直接聞いちゃいたいと思いまーす」

 

ヒカルの家を知ったのは、小さな偶然からだった。
町でたまたま会った、昔の恋人。
久しぶり、なんて向こうから話しかけてきた。

落ち着いた、裕福そうな中年主婦。
今の俺は50代無職、ピエロ姿でつまらない愚痴を垂れ流す売れないYouTuberだ。

「そういえば、息子が今YouTuberをしていてね、ヒカルと言うんだけど…」
彼女はなぜあんな話を始めたんだろう。
目元が、とか、一度会ってやって、とか色々話していたが、一つも頭に入らなかった。
俺の心を占めていたのは、不当に大金をせしめている、若い男への憎悪だけだ。

いつか俺の動画についた、コメントが脳裏をよぎる。

 

つまらないオッサン。
なんでピエロ?ピエロの恰好するなら、殺人くらいしろよ。
殺人ピエロwウケるw

 

「おや?ヒカル君はシャワー中のようでーす。また女子高生にキャーキャー言われちゃうね?構わず突入したいと思います!」

驚くヒカルに、ピエロ男は構わずインタビューを始める。

「VALUなんで売却しちゃったんですか?これからどうするつもり?」

ヒカルは答えない、答えられない。
マイクに見立てて男が握るナイフが、腹に突き立てられているからだ。

ひゅっ、と苦しそうな息を吐き、うずくまるヒカルに、男は容赦ない言葉を浴びせる。

「あーあ、もう責任取ってくださいよー。ほら、みんなの恨み!はあちゅうの恨み!」
恨み!という言葉と共に、背中に何度もナイフを突き立てていく。

血と脂で浴室は染まり、やがてヒカルは動かなくなった。

「あれ?配信止められてる?ヒカル君が全裸だったからかな?…まぁいいか」
男は構わず、シャワーを浴び始めた。
全身についた血や脂を、牛乳石鹸は驚くほどよく落としてくれる。

本当は、男もこの話の作者も、VALUのことなんかこれっぽっちも分かっちゃいなかった。
ただ誰かが誰かを叩く、その音に浅ましく便乗しただけだ。加速するブルースに、正論という電車に飛び乗って、思うがままに鉄槌を振るう。
それはなんて一方的で、心地のいい暴力なんだろう。

今日から俺は、殺人ピエロだ。
目的を成し遂げた、という達成感と白い泡が、男の背中を輝かせていた。

「牛乳石鹸よい石鹸♪」
小さなハミングが、浴室に響く。

 

 

いかがでしたか?

とりあえずあなたもさっ、洗いながそー!

  

カウブランド石鹸 青箱バスサイズ135g*6個

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本当に「こんな時代に生まれてきた子どもはかわいそう」なのか?

お盆で、久しぶりに学生時代の友人たちと会った。
ちょうど同じ年頃の子どもを育てている私たち、自然と自分が育った時代と、今の子どもたちを取り巻く環境の違い、という話になった。

そんな中で友達がこぼしたのは『こんな時代に生まれてきた子ども達はかわいそうだよな』という言葉だった。

私たちの暮らす田舎の町には少子高齢化、それから過疎問題の影響が如実に表れている。都会に比べて、保育所も幼稚園も空きがあるのは恵まれている。

逆に、空きがありすぎるのだ。

学校は一学年一クラス、20人未満。
中学校の部活も、かつては10種類以上から選べたのに今はたったの5つ。
文化部無し、人数が少ないので強制的に全員参加だ。

40代、第2次ベビーブームの終わりに生まれた私たちから見れば、クラスメイトが少ない、部活も選べない子ども達は確かに少し不憫に思える。

でも家に帰って、息子に「今は中学校の部活、5つしかないんだね、何を選ぶの?」と聞いた時にハッとした。

「えー、5つもあるんだよ⁉どれも面白そうでスッゲー迷う!」

そうなのだ、10種類以上の部活動から選べた私たちの時代は、彼らにとって知らない過去。

今まで小学校のたった一つのスポーツ少年団、近隣にある限られた習い事教室からしかやりたい事を選べなかった息子にとって、中学校の部活は『5つしかない』じゃない。『5つもある』なのだ。

 

毎日がとっても楽しそうな彼ら。
もちろんオンラインゲームやYouTubeも大好きだけれど、それでも驚くほど純粋に今近くにあること、手が届くリアルを楽しみながら生きている。

小6の息子は今年、水泳大会の新記録を目指して毎日泳ぎまくっていた。
大会の終わった今は10月の算数オリンピックに向けて、友達と自主学習に励んでいる。

下の息子は最近忍者を目指し、日々目には見えないアンノウンと戦っている。

先日玄関前に黒山のアリだかりが出来ていて何事かと思ったら、息子の金平糖・マキビシの成果だった。

コンペイトウ…マキビシ…(頭痛)

 

玄関前のアリ掃除はともかく、毎日がとても楽しそうな彼ら。
そもそもマンモス学校を知らない彼らは本当に「かわいそう」なのか?

5つもあって!スッゲー迷う!

私には、私たちの感じた憐れみが、ものすごくお角違いで上から目線なんじゃないか、と思えてきた。

 

私もかつてバブル時代を経験した人に、今の若い子は誕生日に高級ブランド品が貰えなくて、記念日にホテルのスイートを予約して貰えなくて、本当にかわいそう…と憐れまれたことがある。
残念ながら、当時の私には彼女の憐れみが一向に響かなかった。

今も正直、よく分からない。
今の望みは高級ブランドより、ニンテンドースイッチをダフ屋経由じゃなく定価で買いたい!だ。
時代が変われば価値観も変わる。

私が自分の子どもたちに感じた憐れみも、彼らにとっては「よく分からないこと」なんじゃないか、と思う。

 

インターネットが普及して、私たちは自分以外のリアルを文章や映像で、驚くほど身近に感じられるようになった。
それでもまだ、子どもたちにとっての本当のリアルは手で触れるもの、体で体感したことである。

少人数かわいそう、なんて無駄に憐れんでる暇があったら、少しでも体験できるように、色んなスポーツで一緒に遊んだり、たくさんの子どもが集まるようなイベントに参加させたり。

自分が楽しかった、恵まれていた、と思うことを自分の子どもにも経験させてあげることが何より大切なんじゃないか、と思っている。

 

少子高齢化の時代の中で、個人への課税はどんどん重くなり、年金の給付時期も先送りされていく。

確かに先行き不安な現代だ。
こんな時代に子どもを産むなんて、と言いたくなる気持ちはとても良く分かる。

特に保育園不足で子どもを産んだ後、働きながら育児が出来る保障のない都会のお母さんはもの凄く不安だと思う。

私自身、学費やら何やら、この先の出費を考えたらいくら貯蓄しても足りないんじゃないか、という漠然とした不安がある。

でもきっと、いくら貯金しても『漠然とした将来への不安』は消えることがないんじゃないか、そう思う。

だって漠然としてるんだもの。
形のないものは、いつまで経っても無くなりゃしない。
今の私に出来ることは、出来る範囲で備えておくだけ。
いつかくる不幸を心配して暮らすより、今ここにある幸せをちゃんと受け止めて生きるほうがきっと大切。

子どもたちはいつだって『こんな時代』じゃなく、毎日が初めての『今』を生きている。

こんな時代と嘆いている暇があったら、少しでも楽しい時間、ためになる経験が積めるように、ほんのちょっと頑張って、一歩でも今よりいい親を目指したい。
それは苦労や努力じゃない。楽しい事の延長線上にある。

だって家に帰ったら金平糖にアリがたかってるんだぜ?怒ったら「それマキビシだから!」って言われるんだぜ?なんで玄関に金平糖マキビシがまかれてるんだよ!?
毎日こんなに楽しいんだから、もっと成長させてもっともっと楽しもう…って思うのはゲーム厨としては当たり前の発想じゃない?
課金しちゃうだろこんな日々!

 

…とりあえず今の私に出来ることは、コンペイトウをマキビシしてしまう息子に食べ物を粗末にするな、と遠いアフリカの話を持ち出さずに教えること、だろうか?

しかし米も野菜も一緒に作っているのだが…これ以上何をしたら食べ物の貴重さを教えられる?一緒に飢餓体験か⁉

いい親、やっぱりムズイっすわ…と悩みつつ今日はおしまい。

 

金平糖(こんぺいとう) 和三盆

金平糖(こんぺいとう) 和三盆

 

 

プリンセス・ハーレクインにハマる!kindle読み放題で読めるオススメ10選

kindle読み放題で読める、プリンセス物のハーレクインラノベにハマってしまい、二日でイッキに40冊読んでしまいました。サクサク読める300ページ程度の作品中心とはいえ、kindle読み放題の元を取りすぎな自分が怖い…!

少女マンガが読みたい日、とかホラー小説が読みたい日、というモードが唐突に訪れる私、ちょうど時間があった土日はプリンセス・ハーレクインモードだったようです。
こういう時ガンガン掘り下げられるkindle読み放題ホントに有難いっす。
定価で買ってたら破産するわ…。

ただこのジャンルはニワカで、『プリンセス・ハーレクイン』というのも実は私の造語です。適当なジャンル名が分からなくて…!

詳しく言うならば、お姫様や王子様、貴族が出てきて、軽く致す系の女性向けラブロマンス・ライトノベル、という感じでしょうか?正しいジャンル名はなんなんだーー!誰か教えてけろけろーー!

という訳で今日は二日でプリンセス・ハーレクイン(仮称)を40冊読んだ私が、その中からオススメする10冊です。あくまでkindle読み放題作品限定、有名作家さんも知らないニワカです。この作家さんいいよー、このジャンルならこのレーベルでしょ!みたいなオススメありましたら、是非是非教えて下さいませ!

まずは、読んだ本のリストから。

1.華燭の追想  夜原月見 (フェアリーキス)
2.国王陛下と薔薇の寵妃  橘かおる(ロイヤルキス文庫)
3.侯爵さまと狙われた深窓の令嬢  丹羽庭子(ロイヤルキス文庫)
4.枯れた薔薇を包んで潰す 樹下青虫 (フェアリーキス)
5.斎姫の秘め事  芹名りせ(ロイヤルキス文庫)
6.溺愛花嫁 朝に濡れ夜に乱れ  すずね凛( 蜜猫文庫)
7.甘い束縛 軍人侯爵の淫戯  水嶋凜 (蜜猫文庫)
8.とろける蜜月~溺愛に恥じらう幼妻~伊郷ルウ( ロイヤルキス文庫)
9.国王陛下だけの愛玩ドール みかづき紅月(ロイヤルキス文庫)
10.つまさきに甘い罠 秀香穂里 (ソーニャ文庫)
11.騎士団長と『仮』新婚生活!? 立花実咲(ロイヤルキス文庫)
12.国王陛下の溺愛ウェディング くるひなた(ロイヤルキス文庫)
13.王太子殿下の溺愛エスコート くるひなた(ロイヤルキス文庫)
14.皇帝陛下の溺愛婚 獅子は子猫を甘やかす すずね凛(蜜猫文庫)
15.王子様の花嫁選び? 柚佐くりる( ロイヤルキス文庫)
16.離宮の花嫁身代わり姫は琥珀の王子に囚われて 立花実咲(ロイヤルキス文庫)
17.新妻はみだらに濡れる 森本あき( 蜜猫文庫)
18.執事様とナイショの戯れ~愛おしきお嬢様~ 北山すずな (ロイヤルキス文庫)
19.薔薇と牙 花衣沙久羅 (ロイヤルキス文庫)
20.愛を選ぶ姫君~運命は花嫁にささやいて~火崎勇(ロイヤルキス文庫)
21.蜜夜の花嫁―皇太子様に魅入られて―橘かおる(ロイヤルキス文庫)
22.夜の舞踏会 赤 (フェアリーキス)
23.ブリリアント・ブライド 姫野百合(ロイヤルキス文庫)
24.溺愛王子の甘やかな誘惑―ブリシア・マリッジ― 舞姫美 (ロイヤルキス文庫)
25.王の寵愛と偽りの花嫁  火崎勇 (ロイヤルキス文庫)
26.傲慢王とシンデレラ姫―愛の運命に結ばれて― 水島忍 (ロイヤルキス文庫)
27.王太子からの甘美な求愛~贖罪は淫らなキスで~芹名りせ(ロイヤルキス文庫)
28.公爵さまと蜜愛レッスン 御堂志生(ロイヤルキス文庫)
29.国王陛下のひとめぼれ~偽りのプリンセス!?~立花実咲(ロイヤルキス文庫)
30.エロティクス・ウェディング 斎王ことり(ロイヤルキス文庫)
31.溺愛の虜囚姫 すずね凜 (ロイヤルキス文庫)
32.女王様のレシピ ととりとわ (フェアリーキス)
33.オオカミ殿下と氷の姫君 葉月クロル(フェアリーキス)
34.仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする 小桜けい(フェアリーキス) 
35.ナタリア姫と忠実な騎士 ナツ(フェアリーキス)
36.青年伯爵とお針子令嬢 如月(ロイヤルキス文庫)
37.朱雀の皇帝は柔肌を喰らう  奥山鏡 (ガブリエラ文庫)
38.雇われフィアンセの蜜命 ~子爵の甘い誘惑~上主沙夜(ガブリエラ文庫)
39.竜の国の花嫁 火崎勇(ガブリエラ文庫α)
40.あなたが欲しい王冠と愛蜜の花嫁 白石まと(ガブリエラ文庫)

 以上40作品!
…タイトルから、大体の内容は想像できるかと思います。

物語の傾向としては貴族、王族など、ヒロインはほぼ職業不定無職。
王子様的な人と恋に落ちるが8割は見た目から。
王子さまはだいたい絶倫で24時間サカっている。職務中もお構いなしの非人間多し。
臣下はそんな盛りのついたカップルを温かい目で見守るが、私が部下だったら国の未来を悲観してマイナビ転職する。
ヒロインはだいたい処女だが初日から3発できる強靭な肉体。また連日連夜朝までコース、という離婚事由にもなりうる過大な性的負担も愛されてるという言葉で乗り切れる体育会系スゲェ。
ざっとまとめるとそんな感じです!
いかがですか?興味湧きましたか?

面白そうと思った人だけ、以下ランキング編にGOだっ!

  

10位 とろける蜜月~溺愛に恥じらう幼妻~ 

 

とろける蜜月 ?溺愛に恥じらう幼妻?【SS付】【イラスト付】 (ロイヤルキス文庫)

とろける蜜月 ?溺愛に恥じらう幼妻?【SS付】【イラスト付】 (ロイヤルキス文庫)

 

 

まずは10位。
色々矛盾、 ご都合主義も多いこのジャンルですが、この作品はあまりにもツッコミどころが多すぎて逆に印象深い作品に仕上がっております。


ヒロインは14歳の頃、自宅で開かれた舞踏会をこっそり覗き見している最中にヒーローと出会います。彼は社交界デビュー前の彼女を優しくエスコートし、部屋まで送り届け、初めてのダンスは一緒に踊ろう、と約束してくれる王子様。

14歳のヒロインが恋に落ちるのは当たり前、未成年ですからちょろいモンです。
ところが2年後、そんな彼女の社交界デビューに声を掛けてくれたのは本当にあの時の王子様。

そして彼女との身分差も気にせず、いきなり求婚してきます。
初めての舞踏会でいきなりプロポーズ。急展開すぎです。
初めて会ったときから決めてました…って、ヒロインはともかく、ロリコンだったのか王子様。
そしてその後は即親に挨拶。身分差を気にしそうなものですが、気のいいご両親はほぼ初対面の若く身分の低い女性でも、愛さえあれば、とニコニコしています。
玉の輿狙いに決まってる!と怒り狂うのはヒーローの妹だけです。
妹、正論GJ。親はちょろすぎです。
さて二人はもう離れられない、という性的事情でいきなり山荘に婚前旅行に出かけます。ところが一日目、落馬しかけたヒロインを助けようとしたヒーローは落馬、頭を強打。なんと記憶を失ってしまいます…。

私が資産家の息子を持つ母なら、突然現れた謎の婚約者、唐突な事故…ペロッこれはヒ素!となりそうなものですが、家族は相変わらず異常に優しく、二人きりで看病させてください、と訴えるヒロインの言うとおりにしてくれます。

しかしそこへ唯一常識的な妹が乗り込み、兄と二人で話をさせろ、と直談判です。なぜか妹との話し合いで家族を思い出すヒーロー。しかし肝心のヒロインのことは忘れたまま…。

妹はいい子なので、騙されてるのよお兄ちゃん!的なことは吹き込まなかったようです。私なら絶対に別れろと説得します。

結果としてヒロインは、なぜか自分のことだけは思い出せないヒーローを体落とし、結婚式に持ち込みます。これがつい先日まで処女だった16歳のやることでしょうか、末恐ろしいです。

しかし結婚式でもすっ転ぶヒロイン、そして彼女をかばおうとしてまた頭部負傷するヒーロー。

死ぬから別れろ。
私が親だったらそう言いますが、物語はなぜかハッピーエンドです。

こちらが楽しめる人は、このジャンル向きだと思います。ツッコミどころは満載なのですが、みんな気が良く、明るく楽しいコメディです。

 

9位 朱雀の皇帝は柔肌を喰らう  

 

朱雀の皇帝は柔肌を喰らう (ガブリエラ文庫)

朱雀の皇帝は柔肌を喰らう (ガブリエラ文庫)

 

 

様々な事情があって、女体に盛らないとゴハンが食べられない!というかなり特殊な性癖の皇帝のお話です。しょっぱなから、どうしてこうなった?感満載ですね。
とにかくそういう訳で後宮には『お皿役』の女性がたくさんいます。
病の母を救うために、皇帝に命を捧げた下町育ちのヒロインはお皿として後宮に、そして皇帝に愛され…というかなり特殊な中華ファンタジー。

皇帝にとって女体盛りはあくまでもお食事。
なので純粋なヒロインについムラムラし、悪戯を仕掛けてしまう皇帝は後で悩むのです、食卓であんな不埒な行為をしてしまうとは俺は変態か!?と。

…毎食が女体盛りのお前が言うか!とツッコミどころ満載ですが、ヒロインも皇帝も純粋で可愛いファンタジーです。女体盛りですが。

 

8位 つまさきに甘い罠 

 

つまさきに甘い罠 (ソーニャ文庫)

つまさきに甘い罠 (ソーニャ文庫)

 

 

ぜんっぜん甘くないです…。

指入れは2本まで、異物は〇ンポだけがデフォルトのプリンセス物の中ではかなり異色の監禁調教モノ。
戦争に負け国を失い、ついには奴隷として売りに出された亡国の王女がヒロイン。
購入したのは敵国の王子。
屈辱を感じながらも、王子の優しさに徐々に心を許すヒロイン。
ところが彼は幼少期に受けた虐待から、好きな女性に窮屈な靴を履かせて苦しむ姿を見るのが好き、という歪んだ性癖の持ち主だった。どうしてこうなった!
挙句の果てにヒロインを監禁、首輪に貞操帯、常時張り型挿入、全裸にコートというかなり現代的な変態調教モノに。

しかしラストは王子も純愛に目覚め、めでたしめでたし…なのですが。
ホントにめでたいのかコレ!首まで絞められそうになったのに好きなのか!?
SMとは…と色々考えさせられるファンタジーです。

 

 7位 薔薇と牙

 

薔薇と牙【SS付】【イラスト付】 ?イノチ短シ 恋セヨ乙女? (ロイヤルキス文庫)

薔薇と牙【SS付】【イラスト付】 ?イノチ短シ 恋セヨ乙女? (ロイヤルキス文庫)

 

 

 異色の異種族大正ロマンス物。
大正時代、日本に吸血鬼と狼男がひっそりと暮らしていて、それぞれ女子校、男子校でいがみ合っていた…というストーリー。
ヒロインは吸血鬼のお姫様、ヒーローは狼男の侯爵。

語り口調が独特で、ちょっと読み難いのですが、そこを乗り越えられれば大正ロマンと吸血鬼の組み合わせが面白い作品です。

 

6位 仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする

 

仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

 

 

これは冒頭部分がいきなりサスペンス調で面白かった。
仮面を付けている伯爵は色々訳ありで、人生に絶望し結婚生活にも希望を抱いていなかったのですが、金で買われた花嫁が思った以上にいい子で…という「美女と野獣」的物語。

仮面の理由が思いっきりファンタジーです。
そしてこれがBLなら王道はヒーロー×執事ルートだろうなぁ…と思いました。

 

5位 青年伯爵とお針子令嬢 

 

青年伯爵とお針子令嬢【SS付】【イラスト付】 (ロイヤルキス文庫)

青年伯爵とお針子令嬢【SS付】【イラスト付】 (ロイヤルキス文庫)

 

 

 このジャンルでは珍しいミステリー仕立て。
顧客殺しの容疑で逮捕された父親の無罪を証明しようと、女王への告訴状を携えたヒロインがなぜか木の上から落っこちてくる。
そんなヒロインを拾ってしまった伯爵は真犯人を探すために右往左往…という明るいコメディ。ヒロインが明るく元気で商魂たくましく、そんなところが可愛い作品です。

 

4位 竜の国の花嫁 

 

竜の国の花嫁 (ガブリエラ文庫α)

竜の国の花嫁 (ガブリエラ文庫α)

 

 

森を歩き、川で泳ぐのが大好きな自然派のヒロインが、領地の見回りに来た王城からの使者に恋をする。
もういちど彼に会いたくて、国王の花嫁候補の一人として城に上がるのだがヒーローはつれなくて…という王道の恋愛ファンタジー。

作者は火崎勇さん。この方の本は何冊か読みましたが、どれも安定した筆力で読みやすく面白いです。このジャンル入門編としても、オススメの一冊。

 

3位 オオカミ殿下と氷の姫君 

 

オオカミ殿下と氷の姫君【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

オオカミ殿下と氷の姫君【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

 

 

これはカワイイ!狼に変身してしまう血統を持つ王子様と、動物大好き、普段はクールビューティなヒロインのファンタジー。

王子は冷たい性格のヒロインが嫌い…なはずなのに、動物的にその匂いに抗えない。
ヒロインも、人間の王子には冷たいのにモフモフ狼モードのときはデレデレで可愛がるケモナーさん。そしてそんなヒロインの攻め(毛づくろい)に抗えずつい動物姿で寝床に行ってしまう変態王子…というケモナー系ラブロマンス。

色々小難しいことを考えながらも、ヒロインに首筋を撫でられるだけで抗えなくなる王子様がバカ可愛い。男性目線多めのプリンセス・ハーレクインは珍しいですが、双方の感情が分かると共感できて面白いですね。

 

2位 甘い束縛 軍人侯爵の淫戯

 

甘い束縛 軍人侯爵の淫戯 (蜜猫文庫)

甘い束縛 軍人侯爵の淫戯 (蜜猫文庫)

 

 

タイトル、表紙と中身のイメージが違っていて面白かった!

まず、ヒロインが研究員として自分で身を立てています。
お姫様、もしくは貴族で職業は花嫁見習いが多いこのシリーズの中では珍しい。

ヒーローとの縁も学生時代にきちんと結ばれていて、一目で恋に落ちた系じゃないのが好感が持てます。婚約まで行ったのに、ヒロインの家の没落、それからヒロインの勘違いが原因で一方的に別れを告げられたヒーローは彼女を忘れられなくて彼女を囲い込み…というお話。

実家の没落で、金銭的にヒーローのことを支えられないから…と別れを告げたヒロインが、なんであの時私が稼いで支えるから結婚して!って言わなかった?どうしていつまでも実家に甘えてたんだ?って開眼するところが現実的で好きですw

 

1位 華燭の追想

 

華燭の追想【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

華燭の追想【SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

 

 

これはホントにオススメです!

タイトルもイラストも少し地味めですが、ストーリーが入り組んでいて面白い!
前線から追いやられた女性従軍記者が取材する、過去と現在、国を支える二人の女王の恋物語。

過去編は辺境の地に隠された双子の王女と、そうとは知らずに恋に落ちた年上の将軍物語。
自分はオッサンだ…と悩みつつも恋した王女を一生支えよう、と誓うヒーロー、そんな彼を守ろうと、女王としてひたすら和平に尽くしたヒロイン。
そして時代を超え、また生まれた新たな女王と、ようやく結ばれた宰相の恋。

ヒロインが恋より先に、自分の使命とか国のことを考えてるのがいいですね。
だから愛情だけでは結ばれないこともある、それでも…という展開がなかなか盛り上げてくれます。

ヒーローがヒロインに贈るのが髪留め一つ、しかしそれが逃亡生活を送るヒロインにはかけがえのない贈り物だった…っていう慎ましやかなエピソードも好き。
だいたい他の王子さまはクローゼット一杯のドレスとか山ほどの宝石とか送りすぎなんだよ!足るを知れっつーの!
あれもこれも、もいいけれどかけがえのない人からの、たった一つの贈り物だから心に残るんではないでしょうか?そんなお話です。

 以上10作品!!

他にも 政略結婚が義務づけられているのに親族の女の子が好きすぎて幼少期からお人形扱いして性的虐待、挙句の果てにヒロインの彫像やらグッズを収集してマイ博物館を作ってしまう江戸川乱歩的変態王子がヒーローの『国王陛下だけの愛玩ドール』、ヒロインの兄がいい奴なのか、それともハリーポッターのお父さんの若い頃ばりに思いあがったイヤな奴なのか判別つけがたい『侯爵さまと狙われた深窓の令嬢』などもツッコミ処満載で面白いです。

どれも1冊30分もあれば読める(300ページ弱)手ごろなボリューム、読み放題対象作品です!ダウンロードしておけば移動中も読めるので、帰省ラッシュに巻き込まれた時なんかにいかがでしょう?

ただ、高確率で2ページ目は『乳首丸出し挿絵』なんで、人前で読むときは注意してね!

そんな訳で今日はプリンセス・ハーレクインのオススメ作品、というお話でした♪