読書-小説
短編集「メアリー・スーを殺して」を読みました。 乙一、中田永一、山白朝子、越前魔太郎という4人の作家が書き、安達寛高が解説をする7つの異なる世界の物語。 メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション 作者: 乙一,中田永一,山白朝子,越前魔太郎,安達寛…
こんにちはみどりの小野です。 今日は川端裕人さんの「声のお仕事」を読みました。 気象を予知する能力を持つ〈空の一族〉をめぐるファンタジー、「雲の王」「天空の約束」が好評の川端さん。 今回はガラッと変わって声優業界で奮闘する青年のお話。 20代…
柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」を読み返したので感想を。 一回目はとにかく怖い、と思った本。2回目は…怖いけれどもこの感情は私にも覚えがある、と気がついた。 登場人物は女性ばかり、表紙はふわふわ美しい。でも怖くて生々しい。ブログを書いて…
柚木麻子さんのベストセラー、「ランチのアッコちゃん」を今頃読みました。「本屋さんのダイアナ」も、「ナイルパーチの女子会」も大好きな作家さん 。 すごく流行ってる本だし、読もう読もう、と思いつつも手が伸びなかったのは「アッコにおまかせ」を思い…
タカラ~ムさんという人の「ガタガタ書評ブログ」というブログが面白くて、最近よくチェックしている。 説明しすぎない書評スタイルが素敵だし、なにより紹介されている本がみんな好みだ。 s-taka130922.hatenablog.com 先日紹介されていた、「きっとあなた…
週の真ん中すいすいすいようびー。今日は木曜日ですけれど。 とりあえず仕事も学校も、週の真ん中くらいになると逃避したくなりませんか? 休みたい、現実から逃れたい。 今日はそんな貴方におすすめしたいファンタジーの紹介です。 移り変わる世界「グラン…
昨日の記事にこんな風なコメントを頂きまして。考えたのです。 Daisuke-Tsuchiya その前に活字が苦手なんですが、活字嫌いでもサクッと読めるものもぜひ教えてください。 menheraneet これ面白そうですね。気になる!/前のコメにありますが、自分も活字が本…
恋愛小説が苦手。 実は私のことです。 いや、マンガとか、小説でも淡い恋の始まり系は大好きなんだけど。キュンとします、萌えます。 苦手なのは一昔前に流行った「大人の」恋愛小説。林真理子さんとか、渡辺淳一さんとかさぁ。 特に渡辺淳一さんは20代の…
今日は恒川光太郎さんの「スタープレイヤー」、「ヘブンメイカー(スタープレイヤーⅡ)」の感想です。 恒川光太郎さんについて 恒川光太郎さんは「夜市」(日本ホラー小説大賞)でデビューした、ホラー作家さん。2014年の作品「金色機械」では日本推理作家協会…
2016年の「このミステリーがすごい!」が発売されて、一番嬉しかったこと。 それは北山猛邦さんの「オルゴーリェンヌ」が10位にランクインしていたこと! このブログでも過去に紹介している北山猛邦さん。 yutoma233.hatenablog.com 物理トリックに定…
元大学准教授、八雲はかつての教え子に誘われて「雲の倶楽部」という名の不思議なバーを訪れる。店内に雲が浮かぶそのバーで彼が受け取ったのは太陽の色をしたタンポポのお酒。 金色のその小瓶は、八雲の人生に風を運んでくるのだった…。 川端裕人が描く、…
世界中の美味しいもの、珍しいものがなんでも頂けるようになった世の中です。昆虫が頂けるレストラン、なんてものも東京にはあるらしく。 おらイナゴだのハチの子だの食べたことのある(強要された)田舎もんだけどあーゆーのは貧乏だから食わされると思ってた…
こんにちはみどりの小野です。 今日はドラマも好評放送中(毎週土曜日、21時から)、西尾維新さんの忘却探偵シリーズ最新作、「掟上今日子の遺言書」の感想です。 白髪のヒロインは忘却の名探偵 まずは御存じない方のために簡単なあらすじから。 第一作「掟上…
こんにちはみどりの小野です。 今日は多島斗志之さんの『症例A』の感想。 正常と異常の境界、精神を「治す」とはどういうことなのか? 七年の歳月をかけて書かれた異色作です。 丁寧に描かれた精神論と、魅力的な謎たち。一度に読んでしまうのが勿体ない。 …
こんにちはみどりの小野です。 今日はタイトル通り、猫と宇宙の最強ラノベは小林めぐみさんの「ねこのめ」っ!というお話。(ただし猫の地球儀は同点1位とする!) なんで突然古いラノべ話(第一巻初版は平成4年発行)を引っ張り出してきたかというと、昨日…
腹が、減った。 こんにちはみどりの小野です。 孤独のグルメSeason5、相変わらずグダグダで素敵ですね(褒め言葉)。 さて、ゴローちゃんは年中お腹が空いてますが、私の食欲は秋がピークです。 寒くなると食欲が増す、のは脂肪を蓄えて厳しい冬を乗り切ろう…
今日は井上真偽「その可能性はすでに考えた」の感想をお送りします。 麻耶雄嵩の「これはアンチミステリではない ただの奇跡だ」という帯が目を惹くこのミステリ。 思いがけない探偵、思いがけないストーリー。まるで中華料理のターンテーブルに乗ってクルク…
今日紹介するのはゼロ年代ベストSFと評される、伊藤計劃さんの「虐殺器官」。 ベストSF2007の第一位に選ばれている作品。 ハヤカワ文庫新版の解説では大森望さんに『2で始まる西暦の最初の10年間を代表する日本SF』とまで言われています。 ...お恥ず…
先日書店に行ったら幻冬舎フェアがやってまして。 私の大好きな作家、麻耶雄嵩の「螢」も新しい帯で並んでました。 家にあるので買わなかったのですが帯が気になりました。 目の前にあったシンプルなトリックに騙された、的な。 あれ?そうだっけ? そんな簡…
こんにちはみどりの小野です。 私やっぱり好きなんです…ハヤカワが。ハヤカワ文庫が。 (画像は早川さん。ドラマCDまであるのか…!欲しい!) ハヤカワと言ったら青背と呼ばれるSFですが、今日はあえてハヤカワFTを紹介します。(SFファンが怖いから日和った…
今一番ハマってるファンタジー、阿部智里さんの八咫烏シリーズ第三弾「黄金の烏」を読み終わりました。 早速あらすじと感想を書いていきたいと思います。 尚、八咫烏シリーズを知らない方はこの動画がお勧めです! 黄金の烏あらすじ 舞台は雪哉の故郷垂水郷…
シルバーウィーク初日、朝のうちに掃除洗濯を済ませて10時くらいにはどこかへ遊びに行こう。 そう思っていたのに朝食後少しだけ、と手に取った本がやめられない止まらない状態になってしまい….。 結局全ての家事が終わったのはお昼過ぎ。外は雨。もう外出…
今日は今一番好きな和風ファンタジー、『八咫烏シリーズ』の最新刊「空棺の烏」を紹介します。 シリーズ累計15万部と、どんどん人気になってきたこのシリーズ。 卵から生まれ、人と鳥の姿になれる八咫烏の住む世界山内。 山内を統べるのが東・西・南・北の…
文章や映像って、人の心を揺り動かす『チカラ』があるよなあ、といつも思っていた。 まるでやる気が無かったのに前向きな小説やエッセイに力づけられて自分も!と奮闘したり。 元気で何の問題も無かったのに重く救いのない社会の話を読むと自分の生きる意味…
今日は、「背徳のぐるりよざ セーラ服と黙示録」/古野まほろを紹介します。以前ちらりと紹介した「セーラ服と黙示録」の続編ですね。出版はこちらの方が後ですが、作中の時間軸では「背徳のぐるりよざ」の方が先なのでこの本から読み始めても問題ありませ…
三連休最初の土曜日。本屋さんで子供たちの夏休みの本とドリル、それから自分の本も買いました。夏休みのはじまり、天気は曇り空ですが読書日和です。 「烏は主を選ばない」阿部智里 私が購入したのはこの本。 以前紹介した、「烏に単は似合わない」の続編で…
こんにちはみどりの小野です。 今回は夏休み親子で楽しめる本第3弾をお送りします。 一回目、2回目が少年向けの熱い本だったので、今回は女の子におすすめしたい、恋と魔法のどきどきわくわくに満ち溢れたファンタジーを。 「魔法使いハウルと火の悪魔」、…
こんにちはみどりの小野です。 今日は夏休みのオススメ本シリーズ、第2回をお届けします。 前回は「うしおととら」を紹介させて頂きました。 記事はこちら。 <a href="http://yutoma233.hatenablog.com…
こんにちはみどりの小野です。 今日は今週読んだ本の感想。「EPITAPH東京」 恩田陸 久しぶりの新刊!と思って喜んだのだけれど小説というかエッセイというか。 筆者の日常の話、吸血鬼を名乗る吉屋という人物の話、それから筆者が執筆中の戯曲「エピ…
こんにちはみどりの小野です。 今日紹介するのは「なんて素敵にジャパネスク」「後宮小説」を思わせるような後宮を舞台にしたミステリー、 烏に単は似合わない(からすにひとえはにあわない)/阿部智里。 烏に単は似合わない (文春文庫) 作者: 阿部智里 出…